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オクマの最新レバードラグリール「テソロLDJ」の推しポイント

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オクマからリリースされた新作レバードラグリール「テソロLDJ」。

特に大型魚を狙うジギングでは重宝されるレバードラグリールだけれど、テソロLDJにはどんな特徴があるの…?というところをご紹介していきたい。

テソロLDJ【オクマ】

型番 ギア比 最大ドラグ力
(Kg)
自重
(g)
スプール径(mm)/
ストローク(mm)
本体スプール
糸巻量 PE(号-m)
最大巻上長
(cm/ハンドル1回転)
ハンドル長さ
(mm)
ベアリング数
BB/ローラー
本体価格(円)
(税抜き)
TLJ-2000NA 5.5 21 580 58/28 #3-650
#4-450
100 98/110 9/2 55,000
TLJ-2000NLA 5.5 21 580 58/28 #3-650
#4-450
100 98/110 9/2 55,000

※NAは右巻き、NLAは左巻き

当たり前だけれど、基本的にはオフショアジギングはロッドを動かしてジグに魂を込める(笑)。そんなわけでリール自体はできればコンパクトであれば操作性が高い。楽チン。けれど大型青物などトルクのある魚を相手にするとなると力のあるギアが欲しい。けれど、これまた当然ながらパワーのあるデカいギアを搭載するならボディも必然的に大きくなるわけで、重くなる。

コンパクトさとパワーはトレードオフの関係なわけです。そこにチャレンジしたのが「テソロLDJ」。

マシンカットの高剛性ボディ

まずボディは冷間鍛造のマシンカットアルミフレーム、サイドプレート。スプールもアルミのマシンカット。軽量・高剛性のワンピースフレームは、圧倒的にボディが歪みにくいので、しっかりとパワーを出せる。「俺は力持ちで、たくさん荷物を持てるぞ」という人がいたとして、でも、一年中よく風邪を引く人だったら持てるパワーを発揮する時って少ないですよね。頑丈な体、土台があってこそ、持てるパワーを発揮できると。

大口径ギア・高いドラグ性能・コンパクトさ

ギアはステンレスギア。このギアはXLギアリングデザインといわれるオーバーサイズのギアボックスを特徴としています。ギア本体及びギアの歯が拡大され、耐久性とトルクある巻き上げが可能。

そして、そもそもがスタードラグと比較すると径の大きなドラグワッシャーを使えるのがレバードラグの特徴ですが、XLギアということで特にドラグワッシャーを大きくすることが可能に。加えてカーボンデュアルフォースドラグシステムが採用されています。簡単にいうと片側だけでなく、左右両側(デュアル)からドラグが均等に機能する。

表面積の拡大したドラグワッシャー&デュアルフォースドラグシステムで、低負荷から高負荷まで幅広く適切なドラグ域で作用してくれるわけです。

ドラグMAX21kg

スペックでのドラグはMAX21kg。もちろん数字上だけでは語れない部分もあるのだけれど、それでも同サイズのレバードラグリールと比較しても、かなり最大ドラグ力は高い部類。

レバードラグリールは感覚的なドラグ設定ではなく、キッチリと自身でドラグ値を合わせるリール。そのMAXを使うことは釣り物によってはそれほど多くないかもしれませんが、上限が高いことで幅広いドラグ力の選択肢は持てる。

操作性を意識したボディ

冒頭でも触れた通り、オフショアジギングで使うことが多くなるリールといえ、アクションを入れる釣りだけに快適なパーミング性も重要。テソロLDJは人間工学に基づきボディシェイプをデザイン。リール前後2箇所にパーミングサポートを設置し、ジャーキング時のグリップ力と安定感に優れています。

ちなみにリールの自重自体は580g。同サイズのレバードラグリールを色々と検討されている方は、この自重にも注目かと。十分に軽めな部類に入るのではないかと思います。

巻き感の軽さ

もうひとつが巻き感の軽さ。「FLITE DRIVE 」という技術で高負荷時の巻き上げの重さを抑えてくれます。

公式に、「従来のCAVALLAと比較した場合、巻上時の負荷は55%以上軽減」と記載されているので遠慮なく言うと(笑)、記者が展示会で巻き比べてさせてもらっても、明らかにCAVALLA(カバラ)より軽くスムーズでした。

で、なるほどなぁ…と思ったのはテソロLDJはストライクでもフルでも、ほとんど巻き感の重さ増は感じられませんでした。

公式には「オクマ独自のFLITE DRIVE™ Technologyにより、重負荷下でも回転抵抗は軽く—」とも記載されているのですが、確かにその通りなのです。タックルセットをした状態ではないものの、このあたりはオクマのレバードラグリールの旗艦といえる所以か。

そして実際に巻き上げる時のハンドル。まずハンドルアームは98mm/110mmの2ポジションが選べるのもカバラにはないもので、ハンドルノブは130mmの大型Tバーノブ(EVA)。ポテンシャルをしっかり発揮できるパワーハンドルになっています。

高精度かつ耐久性の高いトリプルアンチリバースシステムも採用。高精度ラチェット+ワンウェイBB×2の“トリプルアンチリバース”で、強度向上とクリアランス最小化による滑らかな作動を実現している

気が利く

また、細かなところで色々と実釣で役立つ気配りが。

フリーとストライクポジションの中間にM

ひとつはドラグ設定の中間地点、フリーとストライクの間にM(ミドル)が設定してあるところ。

先述の通り、レバードラグは任意のドラグをレバーできっちり合わせる。目で見てドラグ値を正確に設定するわけだ。その際にMという中間の基点があることで、例えばストライクより少し弱めなドラグ調整など、より細かなドラグを設定をスピーディーに行いやすい。

それから、これまたカバラとの比較になってしまうのですが、触らせてもらった感じでいうとノッチ(目盛り)が細かくカッチリ調整できる感があります。

ライントラブルの少ない工夫

レバードラグは当然レベルワインダーは付いていないので、巻き上げやファイトで巻き取ったラインがスプール上で偏り、高低差が生じることもあります。これを防ぐために、スプールとクロスバーの間のスペースを設けた「アウトカットバーデザイン」としていて、ボディに巻き取るラインやロングリーダーが触れにくい設計になっています。

た場合、またはロングリーダーを使用した場合にも、ライン及びリーダーがリールのボディフレームに触れないように、スプールとクロスバーの間のスペースを設けたアウトカットバー形状のデザインを施してます。

ラインキャパシティマーク

スプール側面には、現在の糸巻量を確認する事ができるマークがデザインされています。

1/3 =PE4号-150m
2/3=PE4号 -300m
フル=PE4号 -450m

スプールロック機能

どうしても…の時はスプールロック機能が付いているので(ボタンをLOCKにするだけ)、根切りなどする場合には活用できます。

カンパチ、トンジギ、中深海などなど

また、スペック通りPE4号450mというラインキャパ。根周りからプレッシャーを与えながらファイトしたいカンパチ、あるいはトンジギ(&交じってくるキハダ)、中深海系のジギングなど、ギア比5.5という汎用性もあり様々なジギングで活躍するだろう。

価格は5万5000円(税別)。 実は、この手のレバードラグリールとしては結構リーズナブルなところもオクマらしさで推しポイントです!

オクマ公式オンラインストアはこちら

オクマ

1986年に台湾・台中市で設立されたリールメーカー「オクマ」。アメリカ、ヨーロッパ、北米やアジアなどワールドワイドに流通するオクマリール。低価格&高性能のリールをリリースしている。
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