TENRYUのトラウトロッド「Rayz」
テンリュウのトラウトロッドシリーズといえば「Rayz(レイズ)」。

ネイティブトラウトを中心とした、ブランド名を冠する王道「レイズ」。
モバイルロッドを揃える「レイズ インテグラル」。
各アプローチのスペシャリストが揃うフラッグシップ「レイズ スぺクトラ」。
そしてエリアトラウトを中心としながらも幅広い使いやすさを持つ「レイズ オルタ」。
「レイズ」ロッドの中でも、4シリーズに分かれて展開している。
その中で、今回は「レイズ オルタ」に追加された新機種についてピックアップしていきたい。
レイズ オルタの新機種「RZA5112S-MT」

2025年秋、レイズ オルタに追加された新機種がRZA5112S-MT。そのサブネームはArea Jerkin’(エリアジャーキン)だ。

レイズオルタ RZA5112S-MT Area Jerkin’

出典:TENRYU公式
| 品名 | タイプ | 全長 ( m [ft]) |
継数 (本) |
調子 | 仕舞寸法 (cm) |
穂先形式 | ルアーウェイト (g) |
ライン (lb) |
ライン (PE/号) |
リアグリップ (mm) |
先径 (mm) |
自重 (g) |
使用繊維 カーボン/グラス (%) |
本体価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| RZA5112S-MT | S | 1.80[5’11”] | 2 | R | 93 | CT | MAX10 | MAX8 | MAX0.8 | 225 | 1.5 | 91 | 95/5 | ¥54,000 |
キレのある左右のアクションを生むための硬さ・短さ
RZA5112S-MTのナンバー名が表すのは、5112S=5フィート11インチの2ピースでS・スピニング。MTはMクラスのチューブラ(カーボンチューブラ)を示している。

CT=カーボンチューブラ仕様で、シリーズの中では最も太い先径。そして硬さもあり、しっかりととルアーを左右に飛ばすことを目的としている
Mというのは、全5機種の中で唯一。シリーズの中で最も硬い。そして5’11″というレングスも短めだ。
Area Jerkin’というサブネームは、ロングリップのダイビングミノーなど抵抗の強いミノープラグをキレのある左右のアクションでしっかり動かせることを意味している。
そして、そうした動きに反応しやすい、いわゆる色物と呼ばれるブラウン、ジャガー、イワナなどの大型魚やハイブリッドを狙うことを特に意識したそうだ。

具体的には5~7cm・3~6gほどのミノープラグ、ラインセッティングとしてはナイロンもしくはフロロカーボンの5~6ポンド・PEラインであれば0.6~0.8号を2000~2500番クラスのリールとセットして扱いやすい設定にしたという。
一般的にイメージするエリアトラウトと比較すれば、かなり強めのセッティングであることが分かる。
そうしたルアーを、しっかり左右に飛ばすため&抵抗に負けないためにカーボンチューブラを設定している。
異端児ならではの専用設計

RZA5112S-MTはレイズオルタの中では、異端児ともいえる設計であり、それは前述した役割を持たせたかったため。
だから細かな設定面で、〝ならでは〟の他機種との違いがある。
まず、太糸の使用を想定したガイドリング径の大型化。太糸使用時の抜けも良く、キャストの妨げにならない。



左が新機種となるRZA5112S-MT、右が既存機種のRZA5102S-LLT。ガイドを大径化している
また、他機種はすべてリアグリップ長が統一されているが、RZA5112S-MTに関してはそれより40mm長く設定。


△一番下がRZA5112S-MT。リアグリップのみ他機種と比較し40mm長い
ジャーク時に、腕(肘)にリアグリップを当て、その反発をジャークアクションに流用することはもちろん、狙う魚が大型魚…ということでシンプルにファイト時に当てながら安心感をもたらすように。

そして、これはレイズオルタ全機種にいえることだが、エリアを軸にしながらも様々なフィールドで汎用性があるのも特徴。
RZA5112S-MTに関しては、C&R(キャッチ&リリース)区間や、大型ニジマス放流フィールド、渓流などでも使いどころがあるはずだ。
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