今江克隆のルアーニュースクラブR「秋から冬こそ、ビッグベイト!今からがハマる首振り系の新作『ギルロイドJr. DIVE』と阪神タイガース リーグ優勝記念特別限定モデルを紹介」 第1260回
2025年のTOP50シリーズを終え、なんだか今年は例年より早く季節が一気に秋冬モードに入ってきたように感じる。
ちょっと気が早いかもしれないが、今江的に晩秋~初冬、水温がスポーニング期と同程度、すなわち14~18度前後で安定してくるとビッグベイト系ルアーがガゼン強くなってくると感じている。
自分の感覚では基本的に低水温ほど大きなルアーで、大きなバスが「騙しやすい」印象があって、低水温になるほどバスは目が悪く?なり、判断もハイシーズンに比べ淡泊になっていくようにも感じている。
同時に越冬の体力維持に備えてか大型の魚系ベイトを捕食したがる傾向が強いため、大型ルアーへの反応が一気によくなってくる印象がある。

秋でも春でも、水温10~17度がビッグベイトの最強シーズン。同じ一本釣りたいなら、ビッグベイトでの一本満足確率はやはり最強最大だ。
今からが効く!首振り系ビッグベイト
そして秋以降に効果的になるビッグベイトには、現在大きく分けて2種類の2パターンがある。
一つは静かにスポットでサスペンドさせ、寄せてからワンポイントの逃がしで喰わせる静のリップレス系フィネスビッグベイトと、線で広範囲をサーチしながらリアクション的に喰わせてしまう動の首振り系パワービッグベイトだ。
今週は今の時期から厳冬期になるまで、とくに威力を発揮する後者の「動の首振り系ビッグベイト」イマカツ新作第2弾を紹介しよう。
イマカツの首振り系ビッグベイトといえば、今年の早春にリリースされた「バスロイドjr.Taboo」がFDガード搭載によってカバーを恐れず攻められるようになったことで、今江的には24年秋から25年春にかけてもっとも出番の多い最優秀ビッグベイトとなった。

昨年晩秋から早春にかけて大活躍した「バスロイドjr.Taboo」。FDガード装着によって速攻型・首振りビッグベイトでのカバー攻略が誰でもイージーになった名作だ。
フラットサイド型首振りビッグベイトがほしかった
その「バスロイドjr.Taboo」を使っているさなかも、早々に「やっぱコレも絶対ほしいな…」と常々思っていたのがフラットサイド型、すなわちヘラブナ&ギル型首振りベイトだった。
当然の帰結といえば帰結なのだが、よりコンパクトシルエットで水押しパワーが強く、形状的に移動距離が最短で抑えられるフラットサイドボディは、冬季にヘラブナを好んで捕食する超大型バス、春に大型ギルをブチ切れて排除しまくるブリブリのメスバス狙いに間違いなくハマるからである。
奇しくもイマカツには世界に誇る今や絶対定番ギル型ルアー「ギルロイドJr.」があるわけで、これにFDガードを装備してTaboo仕様にチューンナップしてみたいと思うことは、当たり前だのクラッカーなみに当然の願望だった。

低水温といえばヘラブナ、春といえばブルーギル。フラットサイド型首振りビッグベイトがオフシーズンにとくにほしくなるのは当然の帰結だった。
ただ、そのままリップオン型にしたのでは物足りないな…と試行錯誤した結果、ボディのジョイント構造を新規開発したため1年近く時間はかかってしまったが、偶然の試作からおどろきの「ライブテール」という新たな唯一無二の能力を得て、「ギルロイドJr. DIVE」として年内にデビューすることが正式に決まった。

ギル型、FDガード付き、クイックチェンジャーハンガーアリ…、スポーニングシーズンの「ギルロイドJr.DIVE」の実釣テストは凶器にしかならなかった。

ほぼOKのプロトが完成したのは5月。時期的に釣れて当たり前なので釣れることの確認作業になったが、やっぱりすぐ釣れてテスト完了。
そして、これまた同時にうれしいことに唯一無二の「特別限定仕様」の受注生産が決まった。

「ギルロイドJr.DIVE」の標準装備。この時はまだライブテールを意図はしておらず、このテールをちょっとカットしてみたら驚きのアクションとフッキングのよさをもつライブテールが誕生した。
ギルロイドJr.DIVE
このイマカツ2025年ラストの完全新作「ギルロイドJr.DIVE」は、「バスロイドjrTaboo」とまったく同じ使い方で同等以上の効果を発揮する50cm~1mのシャローダイブ型「首振りリアクション系フラットサイドビッグベイト」である。
「バスロイドjr.Taboo」がマブナ、子バス、イナッコを捕食するバス狙いなら、「ギルロイドJr.DIVE」は厳冬期のヘラブナ、大タナゴ、春のギルを好んで捕食する超大型バス狙いに適する。
アクション的な違いは、「バスロイドjr.Taboo」がクイック系、スピード系(薮田和幸プロ曰くエッホのリズム)でハイシーズンに捕食対象になるスリムなベイトの動きにマッチしているのに対し、「ギルロイドJr.DIVE」は、とくに低水温期や春のスポーニング期に捕食対象となるベイトの動きにマッチさせているといった感じだ。
簡単にいえば、「バスロイドjr.Taboo」が高速広範囲首振りサーチのリアクション系に対し、「ギルロイドJr.DIVE」は線の攻めの中でも、ここぞという場所ではじっくりスローに粘れて、見せて襲わせる「やや喰わせ寄り」のビッグベイトである。
同じ首振りでも一発一発の軽快さは「バスロイドjr.Taboo」、一発の水押しパワーと移動の短さはフラットサイドならではの「ギルロイドJr.DIVE」と考えればわかりやすいだろう。

さんざん試したが、コンパクトな「ギルロイドJr.」にFDガード、クイックチャンジャーの相性は抜群だった。フックとフックの距離が短いためリアルに根掛り知らずで、フッキングも抜群だ。
「FDガード」、「ライブテール」
この「ギルロイドJr.DIVE」の強力な武器として、ワンタッチ着脱自在のFDガードが標準装備されていることはもちろんだが、リップを外して付属のFDガードスペーサーを入れれば、本来の「ギルロイドJr.」のFDガード付きモデルとして、カバーを恐れずに「静のフィネスビッグベイト」としても攻められるメリットは非常に大きいと思う。

FDガードの着脱は超簡単。さらに同梱のリップレス用スペーサーにチェンジすれば、通常の「ギルロイドJr.」のFDガードモデルとしてサイト転用できる。
さらに先にも触れたが、「ギルロイドJr.DIVE」のさらなる性能として、唯一無二の自発的な生命感あふれるテール微振動アクションを生む「ライブテール」が装備されている。
これは首振り時にテールが複雑にかすかに生き物チックに動くと同時に、フッキング時にはたわみやすくフッキングの邪魔をせず、さらにフローティングの状態で使えば浮上時に常にこまやかに動き続けるライブテールアクションを発生してくれる。

ひょんなことから動き出した、新開発の「ギルロイドJr.DIVE」のライブテール。IVEのLIVEにDIVEって意味ではありません。江尻か松村さんしか理解できんヤツ。
河野正彦プロの Instagramでライブテールの水中アクションが見られるので、ぜひ一度ご覧になってほしい。
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このライブテールアクションの発生により、フローティングの大型フラットサイドクランクとして使えば、「ライザーアクション」の効果も十分に出せる。
いずれにせよ、従来のフラットテールに比べ、格段に生命感を発揮するのが「ギルロイドJr.DIVE」のライブテールである。

ライブテールの実際の動きは河野正彦プロのInstagramリール動画でぜひ見てください。おどろくほどビビッドに動いてますので。
阪神タイガース・リーグ優勝記念特別限定「ギルロイドJr.DIVE」

























































