その驚くべき価格。
本体価格、170,000円。
極限を突き詰めた至極のエギングロッドとして、オリムピックの中で最高級な位置付けでありメーカーを象徴する1本“スーパーカラマレッティーAT”。
今年2025年、リニューアルを遂げて春に待望のリリースとなりましたが、皆さんは、チェック済みでしょうか?
25 スーパーカラマレッティーAT【オリムピック】
至極の1本がリニューアル。
その名も「25 スーパーカラマレッティーAT」。
究極の製法“オートクレーブテクノロジー(製法)”は変わらず採用した状態で、ブランクスや各パーツなどが最新素材に一新。
そして最新技術で加工され、グレードUP。

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メインブランクスにウワサの最新素材が…
注目すべき点はメインブランクス。
使用素材を新たに追加。最高強度を誇る東レの“トレカ®T1100G”と“ナノアロイ技術”を継承し、さらに“トレカM40X”と話題の新素材“トレカM46X”が追加に。
ちなみにトレカM40Xは、T1100Gよりも高弾性な炭素繊維トレカ®MXシリーズの最初の品種。繊維強度と弾性率の両方を極限まで追求しつつ、従来の炭素繊維と同等の弾性率を維持したまま、強度を約25%向上させた最新の炭素繊維です。

そして、話題の“トレカM46X”。
東レの公式HPによると、これはトレカ®MXシリーズの新たな炭素繊維で、高い弾性率を保ちながら、さらに強度を約25%高めたものです。構造制御技術を極限まで追求し、繊維内部にある黒鉛結晶構造をナノレベルで超微細かつ超高配向に制御することで、これまでの同等レベルの弾性率を維持したまま、強度をさらに向上させることに成功。

これらの3つの素材に、航空・宇宙、ハイエンドスポーツ用品などの分野で求められる極限の性能を実現する、引張強度と耐衝撃性を両立させたマトリクス樹脂技術“ナノアロイ技術”を組み合わせることで、新たな強度の世界へ足を踏み入れることに成功。
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そして、メイン素材の上には、オリムピック独自“スーパークワトログラファイトクロスLV”を搭載。

こちらの素材は、グラファイトクロスと重量、成型厚み、タテ・ヨコの繊維構成比をそのままに、約23%の軽量化を実現した薄い織物。ネジレや潰れに対する強度と軽量化を両立し、キャストやルアーアクション時でも、疲れにくくなると共に、イカとのファイト中も、相手に主導権を与えず、快適にファイトを楽しめる粘り強さも発揮。

そしてお馴染み“G-MAPS”製法により、曲げやネジレに強い強靭さを秘めつつ、軽量さも確保。圧縮への強さに対し、優れた特性を発揮。
オートクレーブテクノロジー(製法)
ご存知でない方のために改めて。
“オートクレーブテクノロジー(製法)”とは、本来ロッド製法に使われている技術ではなく、航空宇宙機器のボーイング787の主翼や、レーシングカーのボディ等々…生命に関わる重要な部品を生産するために用いられている特別な成形方法。
東レ・カーボンマジック(株)と共同開発を行い、ロッド製作で活かすことに成功させたのが“オートクレーブテクノロジー(製法)”。

カーボンの熱処理工程の際に、専用の硬化炉を使用して“脱気してから真空状態にする”ことと“更に加圧”することで、カーボンシートの積層間に存在する気泡(ボイド)をできる限り排除できる画期的な成形方法。よって、従来製法と比較すると、加工前のピュアな状態のカーボンに近い“究極のカーボンロッド”に仕上がり、高品質・高純度・安定した強度の実現が可能になったという。
オリムピック独自リールシートも採用
ブランクスの次に注目すべき点は“リールシート”。オリムピック独自の最新オリジナルカーボンリールシート“OP-02”が標準装備となっています。

熱可塑性カーボン“トレカ®短繊維強化ナイロン樹脂PA610”の採用で、軽量化、剛性、感度に優れ、さらにカーボン30%含有によって、高強度&高弾性などの特長を秘めています。また、PA610ポリマーのうち、60%が植物由来のため、持続可能な開発目標SDGs(Sustainable Development Goals)に配慮された材質でもあります。

ワンフィンガーからフォーフィンガーまで、全ての握り方に高次元で対応可能な、自由度の高いグリップ形状で、ライトゲームからパワーゲームまで、今後も幅広いルアーゲームのロッドに採用予定であるリールシートになります。
細部にまで高級さを
グリップに関しては、高級感際立つコルク仕様のセパレートグリップ。
前モデルはEVAだったので、コルクへの変更は嬉しい方も多いのでは? 使えば使うほど味が出て末永く愛用できそう。リールシート上面の段差を減らし手の負担を軽減させるグリップデザインになっています。
エンドグリップはハイカコルク仕様。


ガイドセッティングに関しては、軽量なチタンフレームガイドを採用。
トップガイドを除き全ガイドにトルザイトリングを採用(トップガイドのみSiC)することにより、ロッドのブレ、ロッドの持ち重りを軽減。
T2カラーフレームの落ち着いた色合いが高級感を演出。


ジョイントは高精度なスピゴットフェルール(印籠継)を採用し、スムーズなベンディングカーブを実現。

今作は1機種展開
さて、前モデルは2機種がラインナップされていましたが、今作の「25 スーパーカラマレッティーAT」は1機種展開。
2.5~4号のエギに対応したオールラウンドモデルで、最高級の素材がふんだんに使用された上、オートクレーブ製法を施された“最高のエギングロッド”

| Length (m) |
Power | Action | Weight (g) |
Close (cm) |
Top Dia (mm) |
Section (pcs.) |
Egi (号) |
Line PE(号) |
Price (JPY) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2.59 | M | Fast | 93 | 132.4 | 1.7 | 2 | 2.5-4.0 | 0.4-1.0 | 170,000 |
オリムピック史上最高級ロッド。
至極のエギングロッドのリニューアルモデル「25 スーパーカラマレッティーAT」。気軽に「ぜひ試してみてください」とは言えない価格帯ではありますが、オリムピックがこれまで培ってきた技術・素材の結晶であることは確か。


























































