gamakatsuが2025年に送り出す新作バスルアー「アヴィック7″」。ルアーデザイナーの赤松拓磨さんが手掛けたバス用の新感覚サーフェイスベイトだ。
アヴィック7インチ
ウエイト | 全長 | フロントフックサイズ | リアフックサイズ | 入数 | 希望本体価格(税別) |
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40g | 170mm | #2 | #3 | 1個 | 3,500円 |
出典:gamakatsu公式
「釣れるルアー」の本質 。“揺らぎ”という概念
釣れるサーフェイス系ベイトに共通する要素として、「完全に水面を割らず、水面直下数センチを泳ぎ、水面に追い詰められたベイトを演出すること」が挙げられている。
その基本的な要因にプラスし、釣果を左右する決定的な要素として「揺らぎ」があるのではないかというところから開発に着手したという。
ルアーの“揺らぎ”には大きく分けて2種類あるという。1つは、水を逃がし、アクションを一瞬だけ破綻させる揺らぎ。
もうひとつが、水を纏い、一定のリズムを刻みながらも軌道のみが逸れる揺らぎ。
アヴィックが追求したのは後者。
アヴィックが目指したのはアクションを止めることなく、基本的にはトレースコースを外さずになまめかしく誘い続けながらも、瞬間的に軌道が微妙に変化する“止まらない揺らぎ”。
常に生命感を維持し、バスに見切る暇を与えずに、その揺らぎの瞬間にバスがチャンスとばかりに口を使う…。そんな設計思想だという。
この発想の原点には、ACミノーの存在があったという。「釣れるルアーとは何か」という問いを突き詰める過程で誕生したのが、このアヴィックである。
ジョイント構造とテールが生む生命感
実際に動画を見れば、その動きの“妙”が一目瞭然だ。タダ巻きするだけで、まるで生き物のようにヌルヌルと水を押し分けながら泳ぐ。
しかも水面を割らず、水面直下のレンジを正確にキープするため、バスにとっては最も追い込みやすいラインを維持できる。
構造はシングルパーツジョイントとなっている。可動域が広く、柔軟なシリコンテールが微細な水流変化を生み出す。その結果、ただ巻いているだけで軌道に“自然なズレ”が発生し、これがバイトトリガーとなるという。
ルアー名の「A.viC」は、ラテン語の格言“Amat victoria curam” ― 「周到な用意は勝利を招く」から取られているそうだ。細部まで入念に作り込まれたアヴィックは、まさにその言葉を体現する存在といえそうだ。
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GAMAKATSU(がまかつ)
1955年創業。大阪府大阪市に本社を置き、シンガポールに本店を置く。釣り竿、釣り針、ウェアなどをメインに製品を開発・製造・販売を行っており、ルアー部門では「ラグゼ シリーズ」が有名である。