今江克隆のルアーニュースクラブR「新リグ『加トケンリグ』登場!霞ヶ浦プリプラ報告と注目の新作『毛モノ』『エラストマー』ルアーの実力」 第1258回
ダンベルクラブ・エラストマー
そして今回の練習で最もこれはものすごいトーナメント戦力になると確信したのが「ダンベルクラブ・エラストマー」の最終形態だ。
これはマジで最初からエラストマーで成型しておくべきだったと思うほど素晴らしい完成度になった。(まあ、もともとここまで細くて長い脚はワーム樹脂では成型上、金型からの抜きでちぎれてしまい不可能なので、ラバー刺しが精いっぱいになるのだが…)

間違いなく今後強力なトーナメントウェポンになる「ダンベルクラブ・エラストマー」。こちらはWeb限定ではなくお店売りできるのも嬉しい。
さまざまなリグを試してみたが、高浮力のエラストマー製&多毛ゆえに少々重め(1.8~2.5g)のシンカーを組んでも超スローフォールが可能で、その姿はまさにシバエビのフワ~ッとした護岸離脱の動きにそっくりである。
ハーフカットにしても面があるため水噛みがよく、泳がせているときに程よい抵抗感があるのも良い。

ハーフカットしシバエビサイズにダウンサイジングもアリだった。スピニングでのフワフワスイミングのアクションも秀逸。
霞ヶ浦での練習では数種類の硬さを準備し、どの硬さにするかを実戦テストしてきたが、ダウンショットリグなどでの見た目の動きは間違いなくソフトの方が良いのだが、泳がせた時の水押し抵抗感はダントツの最も硬い剛毛使用だった。
剛毛がガードにもなるので、PEスピニングタックルでアシに強引にねじ込んでも生還率はとても高く、ストレスなく使える感覚も良かった。

1.8gテキサスワッキー髭リグでのベイトフィネスは最高にストレスなくどこでも撃ち込めた。泳がせても唯一無二のバレルロールは圧巻だ。
だが、オフセットフックにするとイボが硬すぎて貫通する気がしないのが弱点に思えたが、あるフックを選ぶことでこの問題は解消することが今はわかってきた。

エラストマーは針先抜けが悪いのでオフセットリグは課題だったが、いろいろ探した結果、ベストフィットのフックを見つけることができた。ワーム版とはまた違ったフックだ。
近日中にはエコ登録もされるため、最終戦霞ヶ浦では大きな戦力になることは間違いないだろう。
すでに「ダンベルクラブ・エラストマー」は量産GOサインを練習中に出しており、年内のリリースも視野に入っている。

練習では最終日の2日前にサンプルが宿に到着し、最後の神頼みに使って気持ちよく練習を終えることができた。
インチヘアリー
最後に、同じ毛モノの最小版としてエラストマー化を進めてきた元祖モジャオ「インチヘアリー」だが、第一形態で即完成と思いきや、そうは毛モノは甘くはなかった。
だが今回第二形態に進化して期待していた毛の動きがかなり良くなった。
毛は多けりゃいいってもんじゃないこと、適当な長さと硬さ、それを活かす毛と毛の隙間が重要なことを改めて実感した。
こちらも第三形態で最終局面に入れそうなので、「ジャバロンONE」と双璧のイマカツ的セコ釣りの極みとして期待してください。

右が第一形態、左が第二形態。見た目は断然、第一形態だったが、脚の微妙な動きは断然、第二形態。第三形態でどこまで進化できるかが楽しみな「インチヘアリーエラストマー」。