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天龍「レッドフリップ」に学ぶ、タイラバの釣果が変わるロッドセレクト術

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タイラバは「落として巻くだけ」とシンプルですが、その日の状況にタックルを合わせる奥深さが釣果を分けます。そんな奥深いタイラバゲームを戦略的に攻略するために生まれたロッドが天龍の「レッドフリップ」。

実釣動画はこちら

出典:YouTube「LureNews.TV」

出典:YouTube「LureNews.TV」

レッドフリップ

出典:天龍公式

戦略を具現化する10本の刀

レッドフリップは、全国の多様なタイラバシーンに対応するため、船の流し方や水深、アングラーのスタイル(乗せ/掛け)に合わせて細分化された全10機種をラインナップ。刻々と変わる状況を読み解き、戦略的なゲームを組み立てるためのシリーズ。

そして、その戦略の核となるのが各モデルの個性であり、それはモデル名の末尾にあるアルファベットにも示されています。例えば『RF642B-L/VDN』なら、「バーチカル(V)のディープ(D)で使うのに適した、乗せ(N)調子のロッド」ということが一目で分かります。

このようにロッドの個性が記号化されているので、自分のスタイルやよく行くフィールドに合った一本を見つけやすくなっています。

品名 タイプ 全長
( m [ft])
継数
(本)
調子 仕舞寸法
(cm)
ルアーウェイト
(g)
ライン
(PE/号)
最大ドラグ
(kg)
リアグリップ
(mm)
先径
(mm)
自重
(g)
使用繊維 カーボン/グラス
(%)
本体価格
RF5101B-UL/VSN
バーチカル・シャロー・乗せモデル
B 1.78[5’10”] 1 RS 178 Vertical 30-100 , Dotera MAX150 MAX 1.0 2 425 1.4 96 83/17 ¥37,000
RF5101B-ML/VSK
バーチカル・シャロー・掛けモデル
B 1.78[5’10”] 1 F 178 Vertical 45-160 , Dotera MAX200 MAX1.2 3 425 1.2 100 87/13 ¥37,500
RF642B-UL/VDN
バーチカル・ディープ・乗せモデル
B 1.93[6’4″] 2* RS 144 Vertical 30-100 , Dotera MAX150 MAX 1.0 2 425 1.2 105 91/9 ¥38,000
RF642B-L/VDN
バーチカル・ディープ・乗せモデル
B 1.93[6’4″] 2* RS 144 Vertical 45-120 , Dotera MAX180 MAX 1.0 2 425 1.5 113 91/9 ¥39,000
RF642B-M/VDK
バーチカル・ディープ・掛けモデル
B 1.93[6’4″] 2* F 144 Vertical 60-180 , Dotera MAX250 MAX1.2 3 425 1.4 116 93/7 ¥39,500
RF6102B-L/DN
ドテラ・乗せモデル
B 2.08[6’10”] 2* RS 159 Vertical 45-140 , Dotera MAX250 MAX 1.2 2.5 425 1.3 117 90/10 ¥40,000
RF6102B-MH/DK
ドテラ・掛けモデル
B 2.08[6’10”] 2* RF 159 Vertical 60-200 , Dotera MAX300 MAX1.5 4 425 1.5 129 84/16 ¥40,500
RF772B-L/LN
ロング・乗せモデル
B 2.31[7’7″] 1 & H RS 144 Vertical 45-140 , Dotera MAX250 MAX 1.2 2.5 425 1.4 126 83/17 ¥41,500
RF652S-L/CN
キャスト・乗せモデル
S 1.96[6’5″] 2* R 155 Vertical 45-120 , Dotera MAX180 , Cast MAX60 MAX 1.0 2 405 1.3 100 89/11 ¥37,500
RF672S-ML/CK
キャスト・掛けモデル
S 2.00[6’7″] 2* RF 160 Vertical 45-160 , Dotera MAX200 , Cast MAX75 MAX1.2 3 405 1.1 101 92/8 ¥38,000

天龍公式「レッドフリップ」詳細ページはこちら

こうした多彩な個性を支えるブランクスにも、レッドフリップならではのこだわりが詰まっています。その一つが、全機種「チューブラーブランク」であること。チューブラーならではの感度と張りが、現代タイラバで多用される強波動ネクタイの性能を最大限に引き出します。

さらにバット部分には、しなやかなカーボン素材『C・N・T(カーボンナノチューブ)』を採用。これがロッドに驚異的なネバリ強さをもたらし、マダイの強烈な引きをしっかりと受け止めます。

状況に応じたロッドセレクト術

激戦区のタフな状況や、食い渋るセレクティブなマダイを相手に、レッドフリップはどのように使い分けられるのでしょうか。今回は動画内でも用いられていた戦略をピックアップ!

Case1:情報収集と状況把握

濁りが入っていたり、水中の状況が分からないときは、まず情報を集めることが最優先。そんな時は、高感度な掛けモデル『RF642B-M/VDK』が活躍。小さなアタリや潮流の変化も的確に捉え、積極的に仕掛けていくとともに、情報を集めることができます。

また、適度な張りを持つ乗せモデル『RF642B-L/VDN』も、二枚潮などの複雑な潮流下において操作性を失わずに探りたい場面で重宝します。

Case2:食い渋りを打破する「乗せ」の工夫

リアクション狙いに反応しない低活性時には、違和感なく食わせる「乗せ」の展開が有効。ドテラ用の乗せモデル『RF6102B-L/DN』を、あえてバーチカルで使うという選択肢もあります。

このロッドの長さが船の揺れを吸収し、リトリーブを安定させることで、警戒心の高いマダイに口を使わせるのです。カタログスペックの枠を超えた、まさに「裏コンセプト」的な活用法。

Case3:「アタるけど乗らない」を攻略する一手

タイラバで最ももどかしい、じゃれつくようなアタリが多発する状況。ここで切り札となるのが、ショートレングスの掛けモデル『RF5101B-ML/VSK』。

アタリを瞬時に感じ取り、即座に掛けていく「早掛け」を可能にするのがこのモデルの真骨頂。これまでフッキングに至らなかったショートバイトを獲るための、強力な武器となります。

最適な一本が、釣果への最短ルート

レッドフリップの全10機種は、それぞれが特定の状況で最大の性能を発揮するように設計されています。

「乗せ」と「掛け」、水深、潮流、マダイの活性…。その瞬間の状況に最適な一本を選び出すことが、釣果への最短ルートとなります。

タイラバでステップアップを目指すなら、状況に合わせてロッドを使い分けるという視点を取り入れてみてはいかがでしょうか。レッドフリップの豊富なラインナップは、きっとその強力な武器となってくれるはずです。

天龍(TENRYU)

1961年、六角竹竿加工業として下伊那郡鼎町下茶屋に塩澤製作所設立。1990年、株式会社 天龍に社名変更及び改組。創業当時、六角竹竿で一世を風靡し、1970年には日本初となるバスロッドを自社ブランドで発売。以降、カーボン素材を主軸に幅広い時代のニーズを先読みしたアイテムを輩出している。ソルトウォーターでは超軽量&高感度のSWライトゲームロッド「ルナキア」、ライトジギングでは「ホライゾン」が有名なほか、バス、トラウト、エリアフィッシング、さらにはテンカラなど、非常に幅広いジャンルでこだわりの強いロッドを生み出している。
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