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タックルセッティングと使いドコロを意識するだけで“釣果が変わる”! 秋に「タイニーブリッツ」を駆使するために習得すべきこと / 波呂 魁人

寄稿:波呂 魁人
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秋のバス釣り入門

皆さん、こんにちは!

O.S.Pプロスタッフの“波呂 魁人”です。

さて! 今回は秋のバス釣り入門に掲載していただく記事ということで、例年秋にイイ釣りができている、O.S.Pの代表的クランクベイト“ブリッツ”の小型版である“タイニーブリッツ”を紹介! 最大のキモとなるタックル選択や秋のどういうタイミングにハマりやすいのかなどを、説明させていただこうと思います!

波呂 魁人(Kaito Haro) プロフィール

単純明快なパワーゲームを主体に釣り歩く「ラン&ガン」スタイルの若手陸っぱりアングラー。リザーバーの釣りを得意としているが、現在は中部エリアのメジャーフィールド五三川&大江川に挑戦中。“丸見えド迫力バイト”を追い求め、日々様々なフィールドへ足を運びデカバスを追い求める。

タイニーブリッツについて

使いドコロどうこうの前に…。

そもそも、“タイニーブリッツ”について知らないという方もいらっしゃると思いますので、まずは全体的な概要をザックリと紹介させていただきます。

3モデル展開

タイニーブリッツ”は、潜行レンジ別に3モデルが展開されています。

タイニーブリッツ」(SR/シャローランナー)

潜行深度は~1m前後くらいまで。

O.S.P公式「タイニーブリッツ」詳細ページはこちら

タイニーブリッツMR」(ミドルランナー)

潜行深度は~2m前後くらいまで。

O.S.P公式「タイニーブリッツMR」詳細ページはこちら

タイニーブリッツDR」(ディープランナー)

潜行深度は~3m前後くらいまで。

O.S.P公式「タイニーブリッツDR」詳細ページはこちら

この3種類が“タイニーブリッツ”のラインナップになります。

タックル選びについて

続いては、タックル選びについて。

まず巻きモノということで、動きを邪魔したくないという理由と、バラしづらくするためにも比較的柔らかめのベイトロッドを選んでください。基本は巻きモノ特化のL~MLクラスのグラス、グラスコンポジットロッド、もしくは“ローモジュラス”のロッドが◎

でも実際は、グラスロッドだと根掛かった時にロッドの反発で外し辛いので、それよりも少し張りのあるグラスコンポジットか“ローモジュラス”ロッドがオススメ。根掛かりするような場所に魚がストックされていたり、居て食わない魚でも根掛かりして外れた瞬間に、リアクションで食わせれたり…根掛かり前提のアプローチが多いため、ロッド選びのコツとして根掛かり時に外しやすいという点も考慮するポイントです。

後は、ベイトフィネスバーサタイルにするなら、L~MLクラスのカーボンロッド。巻きモノ専用機にする場合は、“ソリッドティップ”も付いていればなお良いですね。実際のトコロ、使用頻度的には7割型ベイトフィネスバーサタイルでやりきっていますね。

なぜなら“ハニカムスーパーHPボディ”による強度を保たせたまま軽量化したボディのおかげで、ロッドの硬さに負けないキビキビとしたアクションで動いてくれるので、手元に感じる振動が無くなることなく巻くことができるからです。

リール選びに関して

リールに関しては、ギア比7.1のモノを使用。

ショートピッチでテンポ良く、狙った所を正確にトレースしていくためにも、ラインを巻き過ぎないことが重要。僕の場合は30mほどしか巻いていません。

ライン選びについて

続いて使用するラインについてです。

陸っぱりの場合は、根掛かった時のためにもフロロカーボンラインかナイロンラインの10~12Lbぐらいを巻いて使用することがオススメです。自分は“タイニーブリッツ”含め、巻きモノ全般に言えることではありますが、使用する場所とタックルによってフロロカーボンラインとナイロンラインを使い分けています。

流れが強かったり、大きい岩が多い場所やバーサタイルタックルでオールマイティにこなしたい時は基本的にフロロカーボンライン。純粋にルアーのレスポンスの良さを取りたい時はナイロンライン。フロロカーボンラインは、根ズレに強いし引っ張っても延びづらいので、根掛かりの多い場所と相性が良く、ナイロンラインは延びやすく沈みづらい性質があるので、流れのある所では少しばかり使いづらい印象がある一方で、ライン自体に癖が付きづらく、ルアーの動きを邪魔しづらいしなやかさがあります。

実際のトコロ、陸っぱりで使うならバーサタイル性能を重視したいので、10~12Lbのフロロカーボンラインを巻いた、ベイトフィネスバーサタイルタックルがカナリやりやすいかと思います。カバーを釣ることが多い場合は、12lbを使用しますが、自分は基本的にベイトフィネスでは10Lbを使用しています。それから、ラインのLb数によって変わる潜行深度を考慮して、この潜行深度よりも浅い所で使い分けていくことが“タイニーブリッツ”…いや、全てのクランクベイトの釣りに関してカナリ重要になります。

魚のスイッチを入れるために不可欠!ボトムノックを演出させるため

なぜなら、魚のスイッチを入れるためにカナリ重要な“ボトムノック”(リアクション要素)を確実に入れる必要があるためです。

ですが、このボトムノックは入れすぎると根掛かりが多発して良くないので、大体の目安として、ルアーがボトムに着いてから同じくらいのリトリーブスピードでちゃんと真っ直ぐ泳いで来てくれるかどうかで、善し悪しを判断すると良いと思います。その点でいうと“タイニーブリッツ”は特にその許容範囲がカナリ広く、まだ使い慣れていない方にも扱いやすいと思います。

理由としては、シリーズならではの“HPスラッシュビル”という0.8mmの極薄なリップが付いており、この薄さだからできるボトムタッチ時の姿勢の崩しにくさと、ストラクチャー接触時のコンコンッという感度の良さはピカイチ。さらに、先端フラットでワイドなリップ形状がフロントフックをストラクチャーから守ってくれることから、高い“スナッグレス性能”を実現していて色んな方にも使いやすい。

釣れる万能ルアーになっていると思います。

秋に“タイニーブリッツ”を多用する理由

長くなりましたが、本題へ。

タイニーブリッツ”がこの秋どういうタイミング、場所でハマるのかということですが、秋になると台風だったりと異常気象が多くなり、河川などでは氾濫しないように放水したりして必然的に流れが発生しています。

流れのある時は大チャンス!
スレバスに対してもタイトアクションでバイトに至らせる

やはり流れている所には活性の高いバスが多く、そういうバスは意外と目も良かったりしてノーマルサイズのクランクベイトだと見切ることも多々。ですが、シャッドチックな“タイニーブリッツ”なら見切られる前に、その持ち前のキビキビとしたスピードで食わせてしまうことが可能なんです。

流石に、流れが強い所では、中々使い辛かったりするので、流れの弱いところは“タイニーブリッツ”。流れが強くて、バスの判断が曖昧になりやすいところはオリジナルの“ブリッツシリーズ”で使い分けてみましょう。

因みに、浮ゴミ等が無くて流れているかどうか分からない時は、ラインで結んでいる手持ちのルアーを水面に投げ入れてみてください。流れがあれば、流れの出ている向きにルアーが顔を向けるので分かりやすいですよ。

タイニーブリッツのローテーションと爆釣テク

巻きといえば曇りの日ですが、こういう日はバスが高活性であることが多いので、まずはノーマルの「タイニーブリッツ」から投げて中層を巻いていきます。

逆に、日陰になっている涼しい所を巻いてあげるのもカナリ反応を得られることがありますよ。活性が上がるのは、やはり夕方なのですが、皆さんに試して欲しいのは“一定スピードボトムノック”! やっぱりクランクベイトはボトムノックが1番釣れるのでシッカリ活性の上がったバスにリアクションを掛けるイメージで巻いてみてください。

デカいのが結構な確率で食いますよ!

ということで“タイニーブリッツ”の使い所などを説明させていただきました。ぜひ皆さんもこの秋、ハードルアーを巻き倒してシーズンごとのバス釣りを楽しんでみてください! あ、それと皆さん、ルアー回収機もお忘れなく!

O.S.P(オー・エス・ピー)

2000年6月設立。日本のみならず世界で活躍した並木敏成が代表として自身の経験を活かし、「10 Years Standard(10年基準)」をコンセプトにモノ作りを行う。日々生み出されるルアーは定番となり、多くのバスアングラーから熱く支持されている。
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