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今江克隆のルアーニュースクラブR「激セコ釣りを極めろ!最強マイクロベイト最先端情報」 第1253回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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8日間にわたるお盆ド真ん中の桧原湖でのTOP50プリプラクティスが終了、ライブモニターを毎日ガン見しすぎたせいか、久々に腰を痛めて80歳くらいのお爺さんになりながら記事書いてます。

今回の桧原湖では昨年のラージ狙い過ぎ予選落ちを反省し、とにかくスモール独特のリズムに慣れて毎日確実に釣る練習にかなりの時間を割いた。

結果的に後半は連日2ケタ釣果を軽く超えるほど「スモールを釣る」という練習においては、かなりの手ごたえを得ることが出来たように思う。

その中でも今回、今江的に間違いなくMVPルアーとなったのが、予想はしていたが「ジャバロンONEスーパーリアル」である。

ジャバロンONEスーパーリアル

この「ジャバロンONE」は、もともと開幕戦前に藤川ハルト(温大)プロがポロッと「ジャバロンスーパーリアルの1インチがあれば、すごく釣れそうな気がするんですけど…」 と漏らしたことから、なんとなく内緒で自分でデザインしてハルト用に試作してみたものだった。

この時は一般的に売り物にならなさそうなニッチ過ぎる発想に、内緒で作ってダメなら黙っておくつもりだった。

ところが、TOP50第2戦小野湖の直前プラで、たまたま目の前を泳いでいた55cmクラスのデカバスの少し先の切株の陰にショートダウンショットをキャストしラインを沈めて待ち伏せ、通過寸前に目の前にチョンチョンと飛び出させるとなんの迷いもなくパックンチョ。

一撃でアッサリと、ただでさえ大天才の小野湖50cmUPをあまりにも簡単に喰わせることができ、自分自身メチャクチャ驚いた事件だった。

そして小野湖戦本戦でも、最も苦戦した予選2日目、またまた目の前をフラフラ泳いでいたキロアップの先に「ジャバロンONEスーパーリアル」を投入。

今度は倒れた竹の幹に吊るして水面付近でキラキラさせていたら速攻気付いて、まっしぐらに近づいてきてこれまた迷いなくパックンチョ。

釣れると思っていなかった難易度の高いヤツだっただけに、「ジャバロンONEスーパーリアル」への信頼は揺るぎないものへと変わった。

そして極めつけは青野ダムでのライブサイト特訓で、今江的には最も苦手意識のあった「マイクロホバスト」に嫌々ながらチャレンジしてみたところ…とんでもなくブタブタな50cmUPが、喰う瞬間まで丸見えの大興奮ライブサイトを体験し、一気にこの釣りに興味と自信と面白さを感じてしまった。

特にこの時はマイクロホバスト用にエバーグリーンの吉川フォーエバープロデザインのオライオン「クイックセンシズ」を使わせてもらっており、その繊細さと操作性、さらにはこのサイズでも全く動じないバットに感銘を受ける結果になった。

なにより知らない世界を初めて衝撃のデカバスとともに知った感動は、「セコい」だの「どうのこうの」だのと言うのは全くナンセンスで、とにかく探求心と驚きでいっぱいになることがバス釣りのいつまでも、幾つになっても飽きない魅力なのだと思う。

正直なところ、1インチちょいの「ジャバロンONEスーパーリアル」のような激セコを超えたテラセコなワームで、50cmUPが狙って釣れることはかなりの衝撃だった。

少なくともデカいバスの目の前に上手く入れれば、本当になんの躊躇も迷いもなくチョビっと喰ってしまう様子はダマしたった感満載で満足度が異常に高いのである。

そんなデカバス最終兵器でもある「ジャバロンONEスーパーリアル」は、やはりスモールマウスではまさに無双状態、少なくとも魚型ワームはこれだけでOKと思ってしまう程の釣れっぷりだった。

「ジャバロンONEスーパーリアル」は、ジグヘッドやホバストフック、オフセットフックをきれいにセットできるよう頭部が少し長く設計してある。

実質的には1.5インチになるのだが、1.5gのネイルシンカーを刺すことも全然可能なヘッド部分がかなり便利で、いろいろなリグにきれいにセッティングできるところが強みだ。

マイクロルアーが効く理由

今年の桧原湖は、冬の3mを超える大積雪の影響で水温上昇が極めて遅かったため、ワカサギの当歳魚の成長が著しく遅く、小さい。

そのためか「ジャバロンONEスーパーリアル」のサイズ感、シルエット、色があまりにもそれにピッタリで、スモールも迷いなく喰ってきたのだろうと思う。

実際、湖面に「ジャバロンONEスーパーリアル」がちぎれて浮いていると、本物のワカサギ稚魚と見分けがつかないほどだった。

今回のプリプラクティスでは練習に集中するため、渡辺マネージャーと同船したのは7日目の1日だけだったが、試しに「ジャバロンONEスーパーリアル」のダウンショットリグを使わせてみると、バンクでもフラットでも、いつもは3~6日間はボウズが当たり前のスモール苦手な渡辺があっという間にリミットメイク(5本)してしまった。

オマケにバンクサイトではグッドサイズのスモールも仕留め大満足、ゴージャス&のんびり涼しげなお盆のコテージライフを満喫していた。

この「ジャバロンONEスーパーリアル」は、早ければ9月に店頭デビューが予定されている。

だが、この小ささにリアル塗装が施されているため、試作量産が極めて難しい。

3DRに関しては神業領域だ。

現在、イマカツのプロスタッフ間での試作プロトサンプル争奪戦が激しく、桧原湖で自分も存分に使える数があるかがネックなほど超人気ワームになってしまった。

さらに続く!最新マイクロルアー事情

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