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今江克隆のルアーニュースクラブR「激アツ!真夏のスモールマウス&ラージ」 第1252回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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「鬼ヴィラル」の特徴

「鬼ヴィラル」の最大の特徴は、リアの3枚羽根プロップ。

フロントよりわずかに小さく設計され、前のプロップや背中のハンプで起きる乱れた水流もうまく捉えてデッドスローでも回転を落とさない。

フッキングの妨げにならない大きすぎず小さすぎない直径で、さらにセンターホールはスクエア型になっていることでカチカチと甲殻類っぽい金属音を奏でてくれる。

静かな水面なら結構遠くからでも心地よい金属サウンドが聞こえてくる。

ペラがゆっくり回る「チリチリ感」も抜群だ。

フロントプロップはやや大型の2枚ペラ。

こちらもセンターホールはスクエア型で前後ダブルの金属音を発生させる。

スピードを上げると水面直下ギリギリでなかなか強力な引き波を立ててくれるので、テストはまだだがスクリューベイトとしてシンキングでも可能性を感じている。

「ヴィラル」の手長エビをイメージさせる髭は「鬼」になっても健在だ。

髭はペラに絡まず交換も簡単にできる着脱式だ。

「鬼ヴィラル」、「ヴィラル」ともに共通するのが背中のハンプバック。

一見、エビのカタチを模しただけに思うかもしれないが、このハンプバック部分が水面にネッシーの背中のように出ることで並みのスイッシャーとは比較にならない引き波を発生させてくれる。

ただこのハンプバックゆえに後方に大きな乱水流ができるため、リアのプロップの回転を水面では殺してしまうことになる。

それを解決したのが3ブレード型プロップなのだ。

イマカツのフルサイズWスイッシャー「デッドスクリュー」の前後4ブレードも今江的には不遇のノイジートップの名作だと思っているが、またまた早すぎた天才でこれを機に見直されるかもしれない。

そして「鬼ヴィラル」には「FDガード(別売オプション)」のホルダーと、クイックチェンジャー(シンカー)装着用のクイックハンガーも装備されている。

羽根モノが最も苦手とするカバーコンタクトでも積極的に攻めることができ、さらに好みのシンキングにしてスクリューベイトとして使うことも可能だ。

まだフローティングしか実戦投入出来ていないが、今江的にはスクリューベイトとしての使い方が秋以降、非常に気になるところだ。

河野プロの鬼ヴィラル霞水系オカッパリ実釣動画は、近日イマカツ公式YouTubeチャンネルで公開される予定だが、知る人ぞ知る名作・L&M社の「ミロルアー5M」のようにスイッシャーの実績が極めて高い桧原湖でも「鬼ヴィラル」はひょっとするとジョーカー的な切り札になるかもしれない。

河野プロに故・本山博之プロの「ミロルアーAプロップ」(2004年秋には桧原湖にて当時のスモールマウスの国内記録と思われる53.5cm・1,962gもキャッチされている)って知ってるか?って聞いたら、ミロルアーどころか本山さんすら知らなかった悲しい昭和の現実を思い知らされましたわ…。

残念な若造、河野プロはさておき、本山さん時代の「ミロルアーAプロップ」の桧原湖での威力を経験的に知ってる自分としては、桧原湖でWスイッシャー水面デッドスローはボイル撃ちの切り札として自信を持っているわけです。

山木一人プロも「ミロルアー」で夏の桧原湖で表彰台に乗ってたしね、スモールも釣れてあたり前田のクラッカーなルアーです。

と言うことで、少々寝不足で疲れすぎてラリってますが、残り3日間、桧原湖プリプラクティス頑張ります!

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