マザーレイク“琵琶湖”。
ご存知の通り、世界記録が釣れた湖…ロクマルクラスがウヨウヨ生息し、日々多くのアングラーがあの手この手を使い、デカバスを追い求めている訳ですが、そんな琵琶湖のデカバスを攻略する上で手の内に入れておきたいと思われているアングラーの方も多いのでは?“クランキング”。広範囲をスピーディーに探れて、なおかつ水深も細かく刻める、バスが何処のどの水深に居るのかをチェックする為にも習得しておきたいトコロですが「難しそう…」って思われる方も少なくないかと。
そんな方にも使いこなしていただきたく、先日クランキングを得意としている以下の方に、クランクベイトを使うことのメリットや、使用ルアーや使い分け&使い方など…記者が気になっていることをアレコレ伺ってきました。そこで!今回は、教えていただいた内容をお届け! 記者の質問内容に沿う形でお伝えしていきますね!
Q. 琵琶湖におけるクランキングの魅力や可能性、楽しさを教えていただけますか?
A. まずは、テンポ良く広いエリアを効率的に釣っていけることです。
リップの形状によってシャローからスーパーディープまで、幅広いレンジをただ巻くだけで狙えるのは、あらゆる水深でバスを狙える琵琶湖において、非常に有効なハードベイトの一つです。水深を選ばない巻きモノと言えば、スピナーベイトやスイムジグもありますが、レンジを入れつつ(潜らせつつ)スピードを出せる(速く巻ける)のは、リップを搭載したクランクベイトならではの強みです。
夏場の高水温下でタフな状況でも、リアクションバイトを誘発し、思わずバスに口を使わせてしまえるのも魅力。さらにブルブルとした小気味良い巻き心地は、単純に使っていて楽しく、レンジコントロールも容易で、ハードベイト初心者にもオススメです。
Q. 普段多用するクランクベイトを順に教えて頂けますか?
A. 浅い方から「ダイバジンヘビーヒッター」、「ブリッツMAX」、「タイニーブリッツDR」、「ブリッツDR」、「ブリッツEX-DR」、「ブリッツMAX DR」、「ブリッツMAXプラスDR」(2025年秋発売予定)です。
メインフィールドである北湖はシャローからディープまで様々なシチュエーションがあるため、多種多様なO.S.Pクランクベイトを使い分けています。
特に近年は高水温で、魚がミドルからディープに移ることが多く「ブリッツEX-DR」、「ブリッツMAX DR」、「ブリッツMAXプラスDR」を良く使用しています。
さらに晩夏から秋は、最深モデル「ブリッツマグナムEX-DR」も投入しています。
Q. 各モデルの使いドコロ・出しドコロを教えて頂けますか?
O.S.P公式「ダイバジンヘビーヒッター」詳細ページはこちら
朝夕のプライムタイムや雨などローライトコンディションではトップウォータークランク「ダイバジンヘビーヒッター」で活性の高い魚を狙います。主に水深2m以浅のウイードエリアで使用。
O.S.P公式「ブリッツMAX」詳細ページはこちら
O.S.P定番のシャロークランク。水深2m以浅のリップラップ、杭、ブッシュカバーなど濁りの絡むシャローで出番多数。キャスタビリティ、動き出しの速さ、高浮力を活かしたカバークランキングに最適です。
O.S.P公式「タイニーブリッツDR」詳細ページはこちら
水深0.5m〜2.5mのシャロー〜ミドルレンジで使用。小粒ながら良く飛びシッカリ潜る扱いやすいスモールクランク。特に日中のタフタイムで活躍。フックサイズを前後#6に変えられるのもポイント。
O.S.P公式「ブリッツDR」詳細ページはこちら
O.S.P公式「ブリッツEX-DR」詳細ページはこちら
北湖東岸・浚渫エリアの2〜3.5mのハードボトムで使用。有効レンジ(DRは3m前後、EXDRは3〜4m前後)より浅い水深を巻き、確実にボトムタッチさせています。
O.S.P公式「ブリッツMAX DR」詳細ページはこちら
3〜4mレンジをカバーするディープクランク。ウィード、ロック、テトラ、魚礁など幅広く対応。似たレンジの「ブリッツEX-DR」とは水の濁りや風の有無で使い分けています。浮力の高さからハングオフしやすいのも特長。
5〜6mまで潜行するディープクランク。
「ブリッツMAX DR」と「ブリッツマグナムEX-DR」の間を埋める存在。取水塔や急深ロックエリアで活躍。確実なボトムコンタクトが可能で夏〜秋の北湖で重宝します。
Q. 操作方法(アクション方法)を教えて頂けますか?
A. 基本はミディアム〜ファーストリトリーブです。
ボトムやストラクチャーに当たるまでは速めに巻き、当たった後はスピードを落としたり、一度止めて浮かせたりします。ウイードであればロッドワークでハングオフを加えるなど緩急を意識。特に夏の高水温期やクリアウォーターではスピードによるリアクションバイトを狙うため、ゆっくり巻きすぎないことが重要です。
Q. 普段カラーの使い分けはどうされていますか? また、クランキングでオススメの3色を教えてください。
A. シンプルに3タイプで使い分けています。
濁りが強いときはチャートやホワイトのベタ塗り系、クリアウォーターではナチュラルなゴースト系、朝夕やローライトではフラッシングのクローム系です。
オススメカラーは“ブルーフィッシュ F30”、“ゴースト旨ワカサギ GC92”、“黒金オレンジベリー H04”の3つ。ただし最も大切なのは、自分が信頼して投げ通せるカラーを選ぶことです。O.S.Pには豊富なラインナップがあるので、自分に合った色を探してみるのもオススメです。
ブルーフィッシュ F30

写真はブリッツMAX DRです
ゴースト旨ワカサギ GC92

写真はブリッツMAX DRです
黒金オレンジベリー H04

写真はブリッツMAXです
Q. 琵琶湖で初めてクランキングをする方にアドバイスをお願いします。
A. 夏は水通しが重要な季節です。ウィードフラット沖側や岬の先端、ロックエリア、取水塔など、水の流れ・濁り・ベイトフィッシュの有無をキーワードに、まずは3〜5mのミドルレンジを攻めてみてください。
今はハイテク魚探やフィネス全盛ですが、クランクベイトはスピナーベイト同様、流行り廃りのないバス釣り必須のルアーです。ぜひ価値ある一本をクランクベイトで狙ってください! 猛暑の季節ですので、熱中症対策をしながら釣りを楽しんでくださいね。