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もう迷わない!アジングラインセレクト 【田中良樹YOSHIKI流】

寄稿:田中良樹
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田中 良樹(Yoshiki Tanaka)

2025年から、ダイワSWライトゲームブランド『月下美人』のテスターを務めさせていただくことになりました、“YOSHIKI”こと田中良樹です。 関西エリア拠点に様々なルアーターゲットを追い求めている現場型アングラー! 中でも最も得意とするのがアジング! 2025年1月よりダイワSWライトゲームブランド月下美人のフィールドテスターを務める。

ダイワ月下美人テスターの“YOSHIKI”こと、田中良樹です。

今回はアジングで悩むラインセレクトをYOSHIKI流に説明していきたいと思います!
アジングは非常に繊細なアタリを捉えるためにロッドやリールも軽量で小型のものを使いますが、忘れてはいけないのが、使用するラインの選択です。

私の主観を交えながら、アジングに最適なライン選択とは!?についてお話ししていきたいと思います。

現在主流となっているラインは主に2種類

アジングで今現在、主流になっているラインは主に2種類で、“PEライン”と“エステルライン”です。 私も、アジングではこの2種類のラインを使い分けて、様々なフィールドを攻略しています。

エステルラインとPEラインはそれぞれ異なる特徴があり、釣り方やシチュエーションによって使い分けられます。それぞれのラインの短所と長所を理解しながら、自分の釣りに最適なラインの選択をしていくのが大切です。

エステルラインの特長と使い所

はじめに解説するのは、エステルラインです。エステルラインは、アジングにおいて主流のラインの一つであり、特にジグ単(ジグヘッド単体)による繊細な釣りに適しています。

最大の特長は「伸びが少ない」ことです。これにより、わずかなバイトも明確に手元に伝わるため、低活性時や微妙な吸い込みを見逃さず感じ取れるため、釣果へとつなげることができます。

また、比重が1.38とやや重いため、PEに比べてラインが沈みやすく、軽量ジグヘッドの操作性にも優れていて、フォール中やドリフト中にもバイトが拾いやすく、特に0テンション時のフリーフォールのルアーのアクションがとてもナチュラルに演出できるので、アジングにおいては欠かせないラインです。さらに、エステルラインの強さは流れのあるシチュエーションにも影響してきます。

比重がPEに比べて重たいため、流れのあるフィールドでは、水流による流れの力もラインやルアーに加わることを考慮して、エステルラインを多用しています。

強度面などでデメリットも…

しかし、エステルラインにはデメリットもあります。まず耐摩耗性が低く、根ズレや障害物に弱い点が挙げられます。また、引っ張り強度もやや劣るため、ラインブレイクには注意が必要です。

さらにエステルラインの種類にもよりますが、硬さがある物を使用する時は、風が強い日にはラインが舞いやすく、回収時などのラインテンションを気にかけてあげないと、ライントラブルも起きやすくなってしまいます。

このような特性から、エステルラインは「根がかりの少ない堤防」「2gまでのジグ単による近~中距離戦」「水深や流れの強い場所」において特に威力を発揮します。

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PEラインの特長と使い所

PEラインは、非常に高い引っ張り強度を誇り、細くても強いのでルアーを遠くに飛ばしやすいです。また、エステルラインより伸びが少ないため、感度も高く、アタリを明確に捉えることが可能です。

比重の軽さ(約0.97)も特長で、水に浮く性質を持っています。このため、潮や風の影響を受けやすく、ジグヘッド単体の釣りでは操作性が落ちる場合がありますが、逆にその性質を利用して、ドリフトで漂わせながら流していくことは得意です。PEラインを使用する際には結束強度が弱い(PEで直接ジグヘッドなどをリグると滑りやすい)ため、フロロリーダーを接続し、ラインに適度な沈みを持たせる工夫が必要となります。

PEラインは、アジングの中でも「キャロ」「スプリット」「フロート」などのリグを使った遠投スタイルに適しています。広範囲をサーチしたいときや、アジの付き場が遠いときなどに、PEラインの遠投性能と感度の高さそして、強度が大きな武器になります。

もちろんジグ単にも向いていますが、使用する際は、細糸になるためPEといえどもしっかりとラインメンディングをしてあげないと、ライントラブルにもつながります。

さらに、エステルラインよりも比重が軽いため、水流などに影響されやすく、軽量なジグ単などは沈ませにくいです。

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まとめ

YOSHIKI流シチュエーション別ライン選択

・漁港内ジグ単 想定サイズ 20cmまで。
エステルライン0.25-0.3号
・外海寄り水深のある防波堤 想定サイズ 20~40cmまで。
PE0.2-0.3号 エステル0.3-0.4号
・サーフフロート、キャロ 想定サイズ 20~40cmまで。
PE0.6号

今回はYOSHIKI流アジングラインセレクトについて解説させていただきました!

アジングはシンプルながら非常に奥の深い釣りで、使用するラインの選択一つで釣果が大きく変わります。操作性と繊細なライン操作を最重視するならエステルライン、遠投や流れの強い状況、想定サイズのアベレージが大型ならPEライン、といったようにそれぞれの特性を理解し、状況に応じて適切に使い分けることが大切です。

ラインの選択1つで釣りの質も全く別物になる面白さと楽しさ。ぜひ自身のスタイルやフィールドに合ったラインを選び、より深いアジングの世界を楽しんでみてください!

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