漁港や堤防、小磯など、身近なフィールドで手軽に楽しめる超エキサイティングなルアーフィッシング「ライトロックフィッシュゲーム」。
狙い方は、テキサスリグやフリーリグなど、ボトムを取りながら誘うことが多く、ストラクチャー付近を細かく狙うなど操作性はもちろん、ゲーム性もバツグン! ターゲットもカサゴやメバル、ムラソイなどの小型種を中心に、沖磯や地磯、ボートゲームであればキジハタやアカハタ、オオモンハタなど…中~大型のハタ類も狙えます。
小型でもファイトは中々強力で、そのゲーム性とテクニカルな一面が多くのアングラーを日々魅了し続けています。さて、そんな魅力多数の「ライトロックフィッシュゲーム」、今回は、初心者の方でもエンジョイできるよう、基礎的な内容をお届け!
エリアセレクト
まず、ライトロックフィッシュゲームを楽しむための釣り場選びを紹介。
最もエントリーしやすいのが堤防や漁港です。
堤防壁と基礎石の接合部や基礎石の肩、また消波ブロック付近を丁寧に狙うと釣果もアップします。地域によりますが、狙う魚はカサゴをはじめ、「ベッコウソイ」や「ムラソイ」、「メバル」などです。良い条件のフィールドに行けば、高級魚の「キジハタ」などが釣れることも!
ワームの釣りが中心となりますが、はじめは小型のメタルジグやプラグを使ったテンポの良い釣りから入っても良いでしょう。活性が低いのであれば、ジグヘッドやテキサスリグ、直リグなどでネチネチ攻めてみましょう。
堤防近辺を攻めたら、今度は沖合を狙いましょう。30g程度までキャストできるようなタックルに変更し、沖のブレイクや沈み根などをメタルジグなどを使ってリフト&フォールやリトリーブで探るのがオススメです!
それでも反応が無ければワーミングにシフトして、直リグやテキサスリグ、また最近流行りのフリーリグなどでスローな展開で誘います。堤防は先端周りだけに限らず、付け根につながる浅瀬のゴロタや磯周りなどにもルアーを投入すると、根魚の巣窟になっていることが多かったりします。
ただ、根掛かりには注意が必要です。タックルはバスのスピニングロッドやメバリングロッド。また消波ブロックやゴロタが絡んでいたり大型の根魚が潜んでいるなら、エギングロッドやシーバスロッドなどで攻めても良いかもしれませんね。
水深が1mほどで大岩〜小岩がゴロゴロしている場所のことをゴロタ・ガレ場と言います。比較的滑りやすいので、スパイクシューズが必須となります。
岸寄りの浅場では「ムラソイ」が釣れることが多く、海底が見えないぐらいの水深を狙えば「カサゴ」なども釣れます。
近距離キャストならプラグなどで、少し投げるのであれば、根掛かりしにくい軽量の直リグ(リーダーレスダウンショットリグ)やライトテキサスなどがオススメ。タックルは強めのメバリングロッドや、バスのスピニングロッドで十分楽しめますよ! 近い距離でもターゲットが潜んでいることも多いので、油断は禁物です。
続いては磯の狙い方について。
磯では使用タックルも強めが必須となります。最低でもシーバスロッドやエギングロッド、できれば「ハタ」用の専用タックルが必要となります。
比較的大型の根魚が掛かる上に根も荒く、数10m先が一気に深くなっていたり岩盤が広がっていることが多いので、例えヒットした魚が小さくても、ストラクチャーに潜られてしまってバラしてしまうこともあります。
とにかく強いタックルで挑み、余裕のあるファイトを楽しみましょう。
ボートからの岸撃ちゲームも超エキサイティング!
大物ヒットの確率がカナリ跳ねあがるため、タックルの強度も重要です。シャローエリアならバス用タックルでもOKですが、少し深いエリアを攻めるなら「ハタ」用などの専用タックルが必要になると思います。また、エア抜き針なども装備しておきましょう。
ライトロックで主に使うルアーとは
「テキサスリグ」のメリットは根掛かりしにくいこと。
フックとワームサイズがピッタリな物をセレクトしましょう。シンカーも岩にスタックしにくいタイプを見つけ出すことで、根掛かりによるロストを最小限に抑えることができます。
こちらもテキサスリグと同じ感覚で、使いたいワームを選んでから合うジグヘッドを選びます。
ワームのシルエット&特性に見合った釣り方ができる(リフト&フォールか、リトリーブなど)形状のジグヘッドが何種類か必要になってきます。
比較的使いやすくて効果的なのは、ヘッドが三角形でタダ巻きとダートで両方誘えるジグヘッドです。またブレードが装着できるタイプなら、より効果的です。
リーダーレスダウンショットで使用するシンカーは、長細いタイプが有利になります。
理由は、シンカーに長さがあるのでフックがシンカーの上に乗るような状態を演出すると共に、シンカーもスリム形状なので岩などにスタックしにくいからです。また、フックが上を向いていることで根魚がくわえやすいというメリットもあります。
そしてこの際も水深や飛距離、ワームサイズに応じてフックやシンカーは数種類用意しておくことをオススメします。
最近はロックフィッシュをクランクベイトで釣るメソッドも流行中です! 周囲を素早くサーチできて大型が釣れるのが魅力です。
センターバランスでヒラヒラと水平に落ちるタイプと、リアバランスで左右にバックスライドするタイプの2種類を揃えておくことがオススメです。
ライトロックゲームで比較的釣れやすいターゲット
では、ライトロックゲームで姿を良く見せてくれる魚種を紹介!
基本的に全国に分布しています。
比較的良く釣れるロケーションは水深1m以内というドシャローです。潮が引ききって露出した港内であっても、護岸の捨て石周りや遠浅海岸で大岩がゴロゴロしている場所であれば、都会の湾奥ですら普通に釣れてしまいます。
真っ赤な見た目が魅力的で、美しい魚なのでメインに狙いに行くという方も。内湾や奥まった場所には少なく、潮通しの良い外海に近いエリアで根の荒い場所を好みます。
「キジハタ」や「オオモンハタ」ほど遊泳力はなく、あまり根から離れない魚なので、タイトでスローなワーミングが有利となります。生息域も意外と広く、三重、和歌山、鹿児島、長崎、山口(日本海側)などに生息していることが多い魚です。
南は鹿児島から北は富山まで、太平洋側でも日本海側でも瀬戸内でも、とても広範囲で釣れる魚です。
瀬戸内ではナイトゲームの大型狙いが主体ですが、全国レベルで見るとサイズは小型が中心になるものの、デイゲームの方が圧倒的に釣れる「ハタ」でもあります。
生息域は広くて数も多く、主に伊豆、和歌山、四国、大分、鹿児島、長崎などは特に多く生息している印象です。成魚は50cmを軽く超え、遊泳力も強いのでフィッシュイーターの傾向も非常に高い魚です。
カサゴ(ガシラ)は九州から本州北端まで広く、数多く生息しています。ライトロックフィッシュの定番ともいえる魚種です。
ソフトルアーだけでなく、ジグやプラグで根魚を釣る格好の練習台といえるように好奇心旺盛の魚種。
夏にハイシーズンを迎える「ベッコウゾイ」も注目です。その強烈なファイト、体高ある迫力あるボディは、まさにロックフィッシュゲームの最高のターゲットと言えるでしょう。夏の時期は体色も真っ黒になり迫力が増しますよ!
以上、「ライトロックゲーム」基礎講座でした!
より踏み込んだ内容はぜひ特集ページへお進みください。