出典:オクマ公式
「ジギング」と一言でいっても幅広い。小粒なジグで軽快に狙うスーパーライト系もあれば、どデカい青物、激しい起伏のボトムから目の覚めるような大型根魚を狙うこともある。
後者、大型魚をジギングで狙う場合、多用されるのがレバードラグリール。上記の魚たちはオクマ公式から拝借したもの。そこに映るリール、それが9月頃の発売を予定しているオクマのレバードラグリール「テソロLDJ」です。
こんなゴッツい魚たちをジギングで、これまで以上にパワフルに負担少なくファイトできるクオリティに仕上げたというのだから……期待しちゃいませんか?
テソロLDJ SPEC
まずは駆け足でSPECを。ギア比5.5、PE4号450mのラインキャパ。ハンドル1回転の最大巻上量は100cmとなっている。ちなみに2000NAが右巻き、2000NLAが左巻きだ。
型番 | ギア比 | 最大ドラグ力 (Kg) |
自重 (g) |
スプール径(mm)/ ストローク(mm) |
本体スプール 糸巻量 PE(号-m) |
最大巻上長 (cm/ハンドル1回転) |
ハンドル長さ (mm) |
ベアリング数 BB/ローラー |
本体価格(円) (税抜き) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
TLJ-2000NA | 5.5 | 21 | 580 | 58/28 | #3-650 #4-450 |
100 | 98/110 | 9/2 | 55,000 |
TLJ-2000NLA | 5.5 | 21 | 580 | 58/28 | #3-650 #4-450 |
100 | 98/110 | 9/2 | 55,000 |
オクマ公式「テソロLDJ」詳細ページはこちら
「強さ」だけじゃない。気配り上手なレバードラグリール
テソロLDJはマシンカットアルミボディによる屈強さを全面に押し出してはいます。加えて、フライトドライブテクノロジーによる高負荷時の巻き上げの軽さも兼備。
ただ、ボディ剛性や巻き上げトルクとスムーズさだけではなくて、パワーを損なわい範囲でコンパクトにまとめたボディサイズにも気配りされているのがイイ!
というのも、基本的にはジギングリールとなるわけでジギングはアクションを入れる釣り。できれば軽量に、けれどパワー不足じゃ本末転倒。剛性の高いボディをできる限り小さくまとめ、ギアはその中でギリギリに大口径。そのあたりのバランスに優れているんじゃないなぁ…なんて思っています!
その他にも「おっ、そういうところ気が利くねぇ」なんて工夫もあるので、そのあたり早速テソロLDJの特徴をご紹介!!
まず、リールの骨格となるフレームやスプール、サイドプレートには、特殊なアルミニウムの削り出してで作られている。非常に頑丈で軽い冷間鍛造マシンカットアルミボディはファイト時のブレを感じさせず、安定したパフォーマンスを発揮してくれるはずです!
スプールに関してもアルミ製で軽く、滑らかな回転性能はスムーズなライン放出とストレスのないフォールにつながります。
大型魚との真剣勝負で、求められるのはパワーと耐久性。ボディ剛性は前述の通りマシンカットアルミボディで安心!
では巻き感の部分はどうでしょう。レバードラグリールは高い負荷が掛かるとハンドルの巻きが重くなりがち。
そこで「FLITE DRIVE」テクノロジーと呼なれるオクマ独自の技術を採用。
これは高負荷時にも滑らかな回転性能を確保する技術なんだそうで、具体的な比較でいうとオクマの従来モデルのリール「カバラ」と比べて、巻き上げ時の負荷を50%以上低減しているんだとか。
巻き上げ抵抗が軽減されるということは、大物とのファイトでも疲労が軽減され、長時間のジギングでも集中力を維持できるようになります。
また、可能な限りボディサイズを抑えながら、ギアボックスをしっかりと確保しメインギアは大きめのステンレスギア(XLギア)を搭載。ギア自体が大きく、歯もしっかりと作られているため、大物とのファイトで力がかかっても心配なくファイトができます。
大口径ギアの搭載は、ドラグワッシャーの面積も大幅に拡大につながります。軽いドラグ設定からガチガチに締める強烈なドラグまで、どんな状況でもスムーズに、そして安定して魚の引きを受け止めてくれます。
アングラーがハンドルを巻くときに逆回転しないようにするアンチリバースシステムは、リールの基本性能を支える重要な要素。
高精度なラチェットと2つのワンウェイベアリングを組み合わせた「トリプルアンチリバースシステム」を採用。
これにより、巻き上げ時のガタつきを抑えたスムーズでダイレクトな巻き心地を実現。強烈な引き込みにも動じることなく、安定したパワー伝達が可能になります。
かゆい所に手が届く工夫
カバラやマカイラなど多くのレバードラグリールをリリースしているオクマ。そんなオクマだからこそ、レバードラグリールのかゆい所に手が届くような細やかな設計がされているのも特長の一つ。
スムーズで分かりやすいようドラグ調整のために、フリーとストライクの間に、「M(ミドル)」マークが追加。
激しいファイト中だとドラグの調整に手間取ることもありますよね。フリーとストライクの間にMマークがあることで、ファイト中でも迷うことなくパッとドラグの強さを確認・調整でき、状況に応じてスムーズにドラグ調整ができます。
万が一の根掛かりも安心できる「スプールロック」 付き。
もし深場で根掛かりしてしまった時でも、慌てなくて大丈夫。スプールロックを使うことで、速やかにスプールの逆転を止め、ラインが切れずにリールに余計な負荷がかかるのを防いでくれます。
リールを握る部分は、人間工学に基づいて、まるで手のひらに吸い付くようにデザインされています。
さらに、リールの前後2箇所に「パーミングサポート」が付いているので、激しいジャーキングでもリールがブレにくく、疲労軽減にも貢献。
レバードラグだからこそ、深場からの巻き上げや、長いリーダーを使っていると、ラインが片寄ってリール本体に当たってしまうこともあるある…。
スプールとフレームの間に絶妙なスペースが設けられているため、そんなトラブルも軽減できます。
スプールの側面には、現在の糸巻量がすぐにわかるマークが付いています(例えば、PE4号なら150m、300m、450mの目安)。
ラインを放出させたり、はたまたリトリーブ時に残りのライン量は気になるところ。
このマークによって、どれくらいラインが残っているか一目で確認することができます。
大型魚とのファイトを想定した、握りやすい大きめのハンドルノブで、安定したファイトが可能に。
さらに、ハンドルの長さも98mmと110mmに調整可能なので、狙うターゲットやジギングのスタイルに合わせて、最も力が入りやすいセッティングを選べます。
より快適に、よりアグレッシブに、そしてより楽しいジギングができるリール「テソロLDJ」。
また1500番サイズについても最終テストをしているとのことで登場が待ち遠しいですね!
