最盛期到来!ビギナーでも楽しめるボートフラットゲームのすすめ
こんにちは、メガバス広島スタッフの関です。
私のメインフィールドである広島湾奥エリアでは、近年盛り上がりを見せているのが『ボートフラットゲーム』です。
インショアと定義される岸よりちょっと沖、水深およそ20mのエリアでマゴチやヒラメを狙う、広島湾奥ではまだ新しいジャンルのゲーム。私も数年前からこの魅力にどっぷりとハマり、日々ポイント開拓やメソッドを追求しております。
そんな2025年シーズンの広島湾奥ボートフラットゲームですが、1月から順調に釣果に恵まれ、シーズンオフが無いままシーズン本番へと突入!といった具合で、執筆している6月中旬の現在は数・型共に狙える「フラットゲーム最盛期」が到来しております。
では、ボートフラットゲームとはどんなタックルを使用するのか。私は「とある」タックルの流用で楽しんでいます↓↓
《関的ボートフラットゲームタックル》
ロッド:空海ガルフ CKG-77MS
リール:4000〜C5000XG
ライン:PE1.2号+30lbリーダー
ご覧頂くとお分かりのように、まんま「サワラキャスティング」のタックルです!
これには理由があり、今シーズンは普段フラットフィッシュを狙っているシャローエリアにサワラが濃く集結しており、通常はジグヘッドリグ主体でフラット狙い、サワラの気配を察知すれば素早くルアーを交換し、X-80マグナムにて狙い撃ちする為のタックルセッティングなのです。
産卵が終わりサワラの姿が消えれば多少タックル変更を行いますが、PE1号+20lb程度までラインを細くする程度で、ロッドは年間通して『空海ガルフ CKG-77MS』を愛用しています。
CKG-77MSは『SAWARA SPECIAL for JEAKING』のサブネーム通り、サワラキャスティングゲーム専用として誕生したモデルです。
7.7ftのロングレングスによるキャスタビリティ、ミノーだけでなく、ボトムワインドにも優れた操作性、ショートバイトも弾かない繊細なティップ、さらには大座布団クラスの大型ヒラメとも対峙できる強靭なバットは、個人的にも「フラットスペシャル」と言っても過言ではない程、ボートフラットゲームとの相性抜群な1本です!
最近では各社からもボートフラット専用ロッドが発売されていますが、サワラキャスティング用のタックルをお持ちならばっちり代用可能。もし無くてもエギングロッドやMクラスのスピニングロッドでもOK!
お手持ちのタックルで気軽に楽しめるのも、ボートフラットゲームの魅力と言えるでしょう。
ボートフラットゲーム!
オススメのリグとワーム
先発投入するのは基本、ジグヘッドリグ!
ウェイトは21~35gを選択
ボートフラットゲームでは、まず「ボトムの底質」をチェックすることが必須のため、先発投入は「ジグヘッドリグ」がほとんど。
ポイントの水深と船が流れる速度に合わせ、21〜35gのウェイトを選択します。コツとしては、確実に着底が分かるウェイトを選ぶことです。
クイックな誘いでその日の活性を探りつつ、もしショートバイトが頻発する渋めな状況ならフリーリグへチェンジ。
シンカーが遊動するため、より喰い込み良く、ショートバイト対策にもなります。
リフト&フォールとリフト&カーブフォール
アクションについては大きく2つあり、
ハンドル1〜2回転のリトリーブによるリフト&カーブフォール(※ジグヘッドリグ、フリーリグ)
ロッドアクションによるボトムワインド(※ジグヘッドリグ)
スピーディーにサーチ可能なリフト&カーブフォールと、リアクション狙いと移動距離を抑えたボトムワインドという2つのアプローチがありますが、その日の活性により反応が偏る傾向が多くあります。
マゴチ狙いの際はワームをボトムからあまり浮かさず、こまめに着底を取る。
ヒラメ狙いでは、視界の上を通しワームを発見させる狙いでリトリーブ回数を増やし、高さを出したリフト&カーブフォールを心掛けます。
代表的な2つのアクションですが、他にもボトムを切ったスイミングやズル引き等のアクションも有効。
また、ボトムワインドでワームをアピール→スイミングアクション等の組み合わせも効果絶大です!
圧倒的な釣果と実績!『スーパースピンドルワームSW』
次に使用するワームですが、リフト&カーブフォールの誘いにオススメなのが『スーパースピンドルワームSW』と『ボトムスラッシュプラスシャッド』、ボトムワインドには『ハゼドンシャッドSW』と使い分けています。
特に今シーズンは序盤からスーパースピンドルワームSWの実績がすこぶる高く、サーチベイトとして信頼を置く欠かせないアイテムです。
スーパースピンドルワームSWの5inchを多用
ちなみにスーパースピンドルワームSWは4インチ、5インチの2サイズ展開しており、好んで使用しているのは5インチです。
これは広島湾奥エリア特有のチヌの魚影の濃さが関係しており、4インチだとてきめんにチヌにイタズラされてしまう為、ボリュームを上げてチヌを避けるのが狙いです。
現在市場には数多くのシャッドテールワームがリリースされていますが、なぜスーパースピンドルワームSWだけが圧倒的と言える釣果を叩き出すことが可能なのか?
通常シャッドテールワームはブリブリとテールで水を撹拌するウォブリングアクションがほとんどですが、このスーパースピンドルSWが他の製品と一線を画すのが「ワーム形状」と「アクションの差」。
シャッドテールワームとしては珍しい形状である中央部の「くびれ」。
このくびれこそ最大のキモで、ここを支点とし全身が強烈なロールアクションを発生。
このアクションによる明滅効果がスーパースピンドルワームSW最大の魅力なのです。
ウォブリングアクションが主流のシャッドテールの中で異彩を放つロールの魔力──そりゃ釣れるわけです!!
私には東京湾でマゴチ漁師として生業を立てる釣友が居るのですが、なんとその水揚げはほぼ全てこのスーパースピンドルSW5インチでの釣果によるものとか。
私自身も昨年まで漁師をしていたのですが、釣友からその話を聞きピンギスグロー5インチを山ほど買い込みました⋯(笑)
スーパースピンドルワームSWで漁が成り立ってしまう。
これこそ、レジャーとしてのアイテムだけではなく、それを凌駕する漁具としての性能を兼ね備えていることの証明ではないでしょうか。
資源保護のために意識したい「レギュレーション」
このボートフラットゲームのパイオニアであり、岩国から出船する遊漁船『DSKフィッシングガイドサービス』の松木船長が推奨しているのが、「キープは45〜55cmまでの個体を3本まで」「45cm以下および55cm以上はリリース」というレギュレーション。
根魚同様にレギュレーションなく釣り続ければあっけなく枯渇してしまいます。特にマゴチは成長速度も遅く生活エリアをあまり移動しない習性があるため、特に顕著です。
不必要な乱獲は避け、必要分だけをキープし美味しく召し上がる──末永くフラットフィッシュゲームを楽しむ為に、ぜひ皆様にも心掛けて頂きたいところです。
秋以降は第二次ハイシーズンも到来!
これからの時期の広島湾奥は、マゴチについては産卵へ入り始め、一時的に食い渋る個体が増える時期となりますが、アフタースポーンから回復する8月以降から復調すると予想。
9月からは秋のハイシーズン突入となるでしょう。
今まで広島湾ではボートオーナーしかチャレンジ出来ないゲームでしたが、先述のDSKフィッシングガイドサービスの他にも、ボートフラットゲームを楽しめる遊漁船も増えてきました。
開幕から絶好調なボートフラットゲーム、ぜひ皆様もチャレンジしてみて下さい!
ボートフラットゲームが楽しめる遊漁船
山口県岩国市藤生港 松木船長
https://dskfishing.base.ec/
広島県安芸郡坂町横浜西 黒田船長
https://kuromaru39.hatenablog.com/
広島県廿日市市 廿日市市ボートパーク 井上船長
https://www.soaring.work/wadatsumi_index.html