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適材適所のブランクス設計! TENRYUコダワリのイカメタルロッド

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ブリゲイド トバリ【TENRYU】

テンリュウのイカメタルロッド「ブリゲイド トバリ」。

イカゲーム全般を表すシリーズとしてブリゲイドがあり、名前は〝帳(とばり)〟が下りる夜の始まり、イカメタルゲームの開幕を象徴している。全6機種のラインナップがあるが、まずはブリゲイドトバリの全体像から。

品名 タイプ 全長
( m [ft])
継数
(本)
調子 仕舞寸法
(cm)
穂先形式 スッテサイズ
(号/g)
錘負荷
(号/g)
ライン
(PE/号)
リアグリップ
(mm)
先径
(mm)
自重
(g)
使用繊維 カーボン/グラス
(%)
本体価格
BT5103B-MLS B 1.78[5’10”] 3* EXF 69 MF/CS 8-30号(30-120g) 10-35号(40-135g) 0.4-1.0 380 0.7 88 98/2 ¥45,000
BT682B-L B 2.03[6’8″] 2 RS 105 MF/GT 5-25号(20-100g) 8-30号(30-120g) 0.4-1.0 380 1.2 87 95/5 ¥42,000
BT682B-M B 2.03[6’8″] 2 F 105 MF/CT 8-35号(30-135g) 15-40号(60-150g) 0.4-1.0 380 1.2 88 96/4 ¥43,000
BT662B-MHS B 1.98[6’6″] 2 EXF 102 MF/CS 15-40号(60-150g) 20-50号(80-190g) 0.4-1.2 380 1.0 100 95/5 ¥45,000
BT642S-M S 1.93[6’4″] 2 F 100 MF/CT 8-35号(30-135g) 15-40号(60-150g) 0.4-1.0 425 1.3 89 96/4 ¥42,000
BT6102S-MHS S 2.08[6’10”] 2 EXF 107.5 MF/CS 15-40号(60-150g) 20-50号(80-190g) 0.4-1.2 425 1.0 98 94/6 ¥44,500

いずれもTENRYU独自テクノロジーのマグナフレックス製法が採用されている。

マグナフレックス製法

マグナフレックス製法とは、同じ素材の異なる弾性であったり(例えば高弾性カーボンと低弾性カーボン)、異なる素材(カーボンとグラス素材)をひとつの素材としてブランクス成形ができるというもの。例えばだが、グラス繊維とカーボン繊維を特殊技術でマンドレルに巻き付け成形できるというもの。繋ぎ合わせているわけではないのだ。だから、セクションごとに最適な素材を違和感なくひとつのブランクスとして成形できる。

そしてそのマグナフレックス製法でカーボン同士の異なる弾性などをつなぐことを「カーボンフレックス」と呼び、カーボンとグラスをつなぐことを「グラスレックス」と呼ぶ。大まかに説明するとそんなところだ。

マグナフレックス製法による適材適所

さて、ということでブリゲイドトバリは、機種ごとに最適なマグナフレックス製法(カーボンフレックス及びグラスフレックス)を採用している。

そこで公式のスペック表を見ると「穂先構造」が記載されているのである。

● MF/GT(マグナフレックス / グラスチューブラ)

グラスチューブラを穂先に配し、そこから低弾性カーボンへと移る。船の上下や波による上下などを吸収し、それは仕掛けを海中で安定させることにつながる。そのため、ロングステイでしか乗らないような場合にも有利なモデルとなる。目にも分かりやすい穂先変化が表れるのも特長だ。

● MF/CT(マグナフレックス / カーボンチューブラ)

穂先には低弾性カーボン、そこから徐々に中弾性へ…と移り変わる。低弾性ではあるが、やはりグラスと比較すると張りがあり、感度を確保しながらもフッキングレスポンスが高いのが特長。メリハリのついた誘いを演出しやすいのも利点だ。高活性でバシバシ触ってくる場合にテンポよく掛けていける。軽快な操作性も魅力だ。

● MF/CS(マグナフレックス / カーボンソリッド)

穂先にカーボンソリッドを採用。そこから低弾性カーボンチューブラ…中弾性カーボンチューブラ…と移っていく。ソリッドならではの細径ティップはディープでの小さなアタリを捉えたり、穏やかな波の中でわずかな触りを伝えてくれる。

 C・N・Tコンポジットで安心の強度

ブランクのバット部にはカーボンナノチューブ(C・N・T)素材をコンポジット。軽量化と強度を両立し、大型ケンサキにも対応。しっかりとしたバットパワーで安心感がある。

 ガイド・グリップ構成

ガイドとグリップについては以下の通り。

ガイド

ティップ:チタンフレーム+SiCリングで高感度・軽量。
ベリー~バット:ステンレスフレーム+SiCリングで強度確保。

ベイトはLDB、Kガイドで糸絡みなどのトラブルも回避。スピニングもKガイド仕様。

グリップ

ベイトモデル:PMTS(ショートトリガー)で持ちやすさと感度向上。
スピニング:高い汎用性を持つDPS。

リアグリップについても、脇でのホールドのしやすい深場の巻き上げにも◎。

全6機種の個性

ということで改めて全6機種を見ていくと分かりやすくなるかと思う。

ブリゲイドトバリは、まずは3機種が先行リリースされ、そして今年2025年に「掛け重視」の3機種が追加された経緯がある。

まずは第一弾としてリリースされた3機種を見て行こう。

基本モデル:3機種

BT682B-L(ベイト・MF/GT)

ロングステイ重視のスタイル向け。柔らかい穂先で違和感アタリを視覚で捉えやすい。鉛スッテ:5~25号、オモリグ:8~30号。

BT682B-M(ベイト・MF/CT)

活性の高い場面で瞬間的なアタリを逃さない。鉛スッテ:8~35号、オモリグ:15~40号。

BT642S-M(スピニング・MF/CT)

チョイ投げで広範囲を探れる設計。短め全長で狭い釣り座にも◎。オモリグ:15~40号、鉛スッテ:8~35号。

2025年追加:掛け重視の3機種

そして2025年の3機種はカーボンソリッド穂先(MF/CS)を採用し、これまで以上にわずかな触りをキャッチし、即フッキングにつなげていく“掛け”を特に意識したモデルであることが分かる。もちろん先に触れた基本モデルの3機種のうちMF/CT採用モデルも掛け重視モデルだ。しかしながら、特にヘビーウエイトや深場での対応幅という意味では、25追加モデルがあることでトバリがひとまず完成といえるような、ほしかったところを埋める3機種だといえるだろう。

BT5103B-MLS(ベイト)

ショート&3ピース構造で取り回し良好。視認性高く活性の高いシーンに◎。鉛スッテ:8~30号、オモリグ:10~35号。

BT662B-MHS(ベイト・パワー系)

40~50号クラスの重リグ対応。深場・速潮にも◎。バーチカル攻略に最適。

BT6102S-MHS(スピニング・オモリグ特化)

キャスト可能な高感度モデル。深場や潮流が強い場所でのオモリグに好相性。オモリグ:20~50号、鉛スッテ:~40号。

 

 

なんとなく、自分にはこれかな…?というトバリが見つかってくれたなら幸いです。

さぁ、いよいよ本番イカメタルゲーム! ぜひぜひ楽しんじゃってください!

テンリュウ公式「ブリゲイドトバリ」詳細ページはこちら

天龍(TENRYU)

1961年、六角竹竿加工業として下伊那郡鼎町下茶屋に塩澤製作所設立。1990年、株式会社 天龍に社名変更及び改組。創業当時、六角竹竿で一世を風靡し、1970年には日本初となるバスロッドを自社ブランドで発売。以降、カーボン素材を主軸に幅広い時代のニーズを先読みしたアイテムを輩出している。ソルトウォーターでは超軽量&高感度のSWライトゲームロッド「ルナキア」、ライトジギングでは「ホライゾン」が有名なほか、バス、トラウト、エリアフィッシング、さらにはテンカラなど、非常に幅広いジャンルでこだわりの強いロッドを生み出している。
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