fenwick（フェンウィック）のラインナップ豊富なバスロッドの中から、名手たちにとって欠かせない機種は!?　ということでご紹介して頂いているこの企画。

今回は、ティムコプロスタッフ・長谷川武宏さんにご自身のホームとなる野尻湖のスモールマウスバスにおけるお気に入りのフェンウィックを紹介して頂いた。

以下、長谷川さんの言葉だ。

野尻湖攻略に！珠玉の3モデル

野尻湖をホームにしています、プロスタッフの長谷川です。

野尻湖のメインターゲットであるスモールマウスバス攻略において、私のメインとなっているロッドの紹介をさせていただきます。

毎年、ほぼ半年という限定シーズンの中で、私がメインパターンとしているのがネコリグ。

もちろんストレートワームを使用するネコリグですが、かなり変則的で独創的なメソッドを構築しています。このパターンにつきまして詳しくは改めてお話しいたします（もしくは、ぜひ私のガイドにお越しくださいね…笑）。

ネコパターンの触りを捉えるACES 56SLJ

この際、最も使用頻度が高いロッドはフェンウィックACES 56SLJというチューブラーのショートロッドです（ちなみにLINKSでも56SLJはリリースされています）。

ボートを動かし続けるドラッギングパターンから、ステイした状態でのキャスト中心によるパターンまで、全てこのロッドを使用しています。

私のネコパターンでは“触り”というファクターが非常に重要で、バイトではなく触りなのです。この“触り”という気配を感じる為には高次元の感度が必要になります。

この気配を感じることから私のネコパターンは始まりますが、この56SLJはその期待に見事に応えてくれます。

もちろんその触りを感じる繊細なティップも大事ですが、アクションのメインになるシェイクし続けるパターン（全く動かさない事も対極にあります）には、このロッドの限界的な軽さは非常に有利で、腕の負担もかなり軽減されます。

そして、このネコパターンですが、実はショートロッドのACES56SLJに対し、ある意味対極にあるロッドを使い分けます。

多くのフィネスパターンにグッドなACES-SF60SULJ “Ultra Finesse Special”

そのロッドとはACES-SF60SULJです。SF60SULJですが、ネコリグのサブロッドとしてだけではなく、野尻湖において多くのフィネスパターンに有効なグッドロッドだと言えます。私はクリーピーミノー1.5や2.7を使用したダウンショットパターンにはこのロッドをメインに使用しています。

ダウンショットリグでスイミングさせて来たり、極々ゆっくりズル引いたり、バンクを落とし込んできたり、またリーダーの長さ分のリフト＆フォールを交互に…というパターンなど、さまざまな誘いを演出することが可能です。

また野尻湖定番のクリーピーエッグ45などを使用する、いわゆるイモ系ノーシンカーのパターンにも最適です。もちろん開発コンセプトの根底にあった極細PEライン使用を想定し開発されたソリッドティップのアドバンテージは特筆するべきものだと言えます。

野尻湖で1本だけ、と言ったらまさにこのロッドかもしれませんね。

小型プラグ・I字・虫パターンにACES610SULP+J “Driftin’ Special”

そして3本目のACESは…。ACES610SULP+J “Driftin’ Special” になります。同じくプロスタッフの中田敬太郎プロによるプロデュースロッドですが、野尻湖においても多くのパターンに必要なロッドになっています。毎年のように野尻湖にも来られる中田プロですので、スモールマウスバスの釣りにも造詣が深く、野尻湖の表層系の釣りということにも思いはあったのでは、と思っています。

基本的にはPEライン使用で、デルゼ55Fなどのプラグ系によるステイ系パターンや、定番のI字系パターンにマッチしたロッドです。私もこのパターンではこのロッドが基本ですが、さらに野尻湖夏の風物詩でもある虫パターンのメインとしても使用しています。

今まで、長めのレングスのロッドは存在していましたが、L+(plus)といった強さのロッドがほとんどで、軽量なワーム系虫をなかなか飛ばすことができませんでした。やっとハマるロッドが出たわけですね！

I字系パターン、瀕死リグ系、虫パターンと、私はシチュエーションによっては3本の610SULP+Jをボートに積んで、ということも多々あるほど素晴らしいロッドです！

フェンウィックロッドは野尻湖のスモールマウスパターンに有効なロッドをリリースし続けてくれています。この3本だけでなく多くのスペシャルなロッドがある事、本当に感謝ですね。