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「ホライゾンLJ」のスーパーライトジギング向きスピニング「HLJ642S-FLL」。けれど実は…枠組みを超えたパワーもあり

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ホライゾンLJ フルモデルチェンジ

テンリュウのホライゾンLJがフルモデルチェンジを果たし、より現代のジギングシーンにマッチしたクオリティへとアップデートされた。

LJが表すのはライトジギングで便宜的にはライトジギングロッドとなるが、スーパーライトジギングの繊細なモデルから、ひと昔前まではライトジギングの範疇ではなかったような魚が獲れるパワーモデルまで全8機種のラインナップ。

その中から今回は、スピニングモデルのひとつ「HLJ642S-FLL」をピックアップしたい。

ちなみに、天龍フィールドスタッフ・渕上大輔さんも「HLJ642S-FLL」をめちゃめちゃ愛用している一人

HLJ642S-FLL、ただのスーパーライトモデルにあらず

HLJ642S-FLLのスペックは下記の通り。

品名 タイプ 全長
( m [ft])
継数
(本)
調子 仕舞寸法
(cm)
穂先形式 ルアーウェイト
(g)
ライン
(PE/号)
最大ドラグ
(kg)
リアグリップ
(mm)
先径
(mm)
自重
(g)
使用繊維 カーボン/グラス
(%)
本体価格
HLJ642S-FLL S 1.93[6’4″] 2* RS 147.0 MF/CT 40-150 MAX1.5 MAX3/ 0° 430 1.4 116 88/12 ¥37,000

特に意識したのはスーパーライトジギングで、特に60~80g程度のメタルジグを扱うにはもってこいのスピニング。ちなみに、ベイトモデルのHLJ642B-FLLは同じく6フィート4インチのFLLで、スーパーライト系のジギングでスピニングならHLJ642S-FLL、ベイトならHLJ642B-FLLといった感じで兄妹分ともいえる存在だろう。

さて、冒頭にも述べた通り、ホライゾンLJは2025年フルモデルチェンジを果たした第3世代。今回ピックアップするHLJ642S-FLLは、前作のHLJ631S-FLLの後継機といえる存在といえるだろう。

前作との大きな違い

ただし、決定的に異なるのはティップセクション。第二世代のホライゾンLJはグラスフレックスを採用しており、ティップセクションはグラス製。フルモデルチェンジとなったホライゾンLJは、機種ごとにカーボンフレックス、グラスフレックス、そもそもマグナフレックス製法(カーボンフレックスおよびグラスフレックス)を採用していない機種もある。それが現代シーンにマッチした新生ホライゾンLJのブラッシュアップされた点のひとつでもある。

△C・N・Tは全機種共通で採用され粘り強度をアップさせているが、マグナフレックス製法(カーボンフレックス/グラスフレックス)に関しては、非採用モデルも登場したのが25ホライゾンLJ。細分化するライトジギングシーンに、よりマッチするブランクス性能を求めての進化だ

前作のHLJ631S-FLLがグラスフレックスを採用していたのに対し、後継機と呼べるHLJ642S-FLLはマグナフレックス製法のカーボンフレックスを採用。つまりティップセクションにはカーボンチューブラを採用している。

とはいえ、HLJ642S-FLLのティップセクションに採用されているのは低弾性カーボン。そこからベリー、バットへと移り変わるに連れ、中弾性~高弾性カーボンへと移り変わっていく。そしてその弾性の異なる素材をシームレスにつなげるのがカーボンフレックス。

そのため、前作同様に低弾性カーボンチューブラティップは食わせ性能に長けていて、魚の負荷に応じて素直に曲がり込む。曲がり込むんだけれど、バットにはしっかりとした強さがあるから受け止められる。

また、カーボンティップとなったことでキャストからの斜め引きでも軽快さが増し、どうしても潮が動かず広範囲を探りたい時などの切り札にもなる。もちろんタフコンでキャストから小型ジグを食わせたい時にも最適だ。

リアグリップ長が長くなり、さらにセパレートグリップ化したことでキャストのしやすさが向上しただけでなくバットガイドも口径が大きくなっているためライン抜けもよい。

それでいながら…強い。前作からスーパーライトの枠を超えた魚をキャッチしてきた実績はあるのだが、HLJ642S-FLLはさらに安定して大型魚への対応力がアップしている。具体的に言うならば、ラインやリールのセッティングにもよるが10kgクラスのブリなどなら十分対応できるはずだ。

スピニングにはDPSシートが採用される

さらに、そうしたシチュエーションを想定してリールシートにはDPSシートを採用。実はSWの8000番クラスのリールでもセット可能で、つまりはスーパーライトジギングロッドと便宜上はカテゴライズされているが、めちゃめちゃ守備範囲の広いロッドなのだ。

スーパーライトジギングロッドとして使用するもよし、食い渋るタフな青物をコンパクトジグで食わせたい時にもよし。そんなHLJ642S-FLL、きっと魚を掛けてこそ真価を感じられるモデルとなっているはず。ぜひぜひチェックしてみてください!

テンリュウ公式「ホライゾンLJ」詳細ページはこちら

天龍(TENRYU)

1961年、六角竹竿加工業として下伊那郡鼎町下茶屋に塩澤製作所設立。1990年、株式会社 天龍に社名変更及び改組。創業当時、六角竹竿で一世を風靡し、1970年には日本初となるバスロッドを自社ブランドで発売。以降、カーボン素材を主軸に幅広い時代のニーズを先読みしたアイテムを輩出している。ソルトウォーターでは超軽量&高感度のSWライトゲームロッド「ルナキア」、ライトジギングでは「ホライゾン」が有名なほか、バス、トラウト、エリアフィッシング、さらにはテンカラなど、非常に幅広いジャンルでこだわりの強いロッドを生み出している。

 

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