2025年も多くの新製品をリリースしている“O.S.P”。
そんな中で、今筆者が特に気になっているルアーの1つ…それは、これからの時期に活躍しそうなO.S.P待望の羽根モノ「ロマンス」。
足場が高くても足元までシッカリ動きを持続する、高い基本性能を備えたノイジー系クローラーベイト。霞ヶ浦水系で圧倒的釣行日数を誇るO.S.Pプロスタッフ“北田朋也”さんが、同水系でクオリティーフィッシュゲームが成立できるルアーとして監修。
今回は、そんな「ロマンス」について“北田朋也”さん本人に開発経緯や特長、使い方、オススメカラーなど、詳しくお話を伺うことができましたので、記者の質問内容に沿う形でお届けしていきたいと思います!

北田 朋也(Tomoya Kitada) プロフィール
Q1:開発経緯や開発秘話、そして名前の由来は?
A: 元々「ロマンス」の始まりはO.S.Pのスタッフになりたての頃、企画提案書を提出する際に、手削りでクローラーを作ったことから始まりました。
バスフィッシングにおいて、フィールドの状況や天候でルアーをチョイスする事が多い中、あえて単純に1番バスを釣る上で釣りたいルアーは何かに重点をおいて考えた時に、トップウォーターで手早く広大な霞ヶ浦や利根川を周れるノイジーが欲しいと考えました。また、既存のノイジーの基本的な性能をもっと高くできるんじゃないのかと考えた事が大きな要因となっています。
名前については実は北田の提案は全てボツになり、プロト段階で呼ばれていたロマンス(romance)が採用になりました…。
Q2:ロマンスの特長は?
最大の特長は、より当たり前の事がストレスなくできるという点です。これが簡単そうで物凄く難しい事に開発していく中で気付きました。
「ロマンス」は遠投性能が高く着水時に素早く通常姿勢に戻ります。あえてデッドスロー域を付属の羽に任せる事により、通常の羽で低速域〜高速域まで破綻する事なくクロールしてくれます。
また、アイの位置や羽の形状、ボディとのバランスを調整した事により、足場の高い所でもロッドワークを駆使する事で、ギリギリまで巻ききることが可能。そして、ハニカム構造を採用した事で、立ち上がりや回転のレスポンスがかなり向上しています。
Q3:どのような状況やタイミングで使うのが効果的ですか?
シーズンでいえば春〜晩秋まで使えるルアーだと思っています。
特に1番威力を感じるのは秋〜晩秋にかけてで、広範囲を手早く探れる事のメリットが大きい時期なのと、秋特有の水質が悪くなるタイミングでも直進性のあるトップウォーターは反応が得られる事が多く、「ロマンス」の出し所になるのかと思います。
またアフター〜アフター回復シーズンや、沖の杭やブイをゆっくり狙いたい場合は、デッドスロー用ウィングを使用する事を推奨します。
デッドスロー用ウィング
上:通常ウィング 下:デッドスロー用ウィング
Q4:具体的な使い方は?
通常はタダ巻きでの使用になるかと思いますが、ロッドを少し立ててラインが水面に付かないように使用して頂ければと思います。
その中でスピードを状況にあわせて調整していき、反応の良いテンポを探して見て下さい。そして初見が1番大事なルアーになりますので、同じ場所を何回も通すというよりは手返しよく新しい場所により多くキャストしていく事が釣果に繋がると思います。
また、特殊な使い方としては、ライトリグなどに反応しなくなった見えバスなどにアプローチしてみると反応が得られる事も多くあります。
Q5:オススメカラーと、効果的なカラーローテーションの方法は?
オススメのカラーとしては、何色というより、自分自身が信じられるカラーを選択しましょう。疑心暗鬼で釣りをするより、カラーでの不安を持たずに自信を持って釣りをする事が1番大切だと思います。その中でも長くトップウォーターを投げていると、バスの反応が大きく変わるように感じているのがクリア系です。
使い分けとしては光を通すクリア系のカラー(クリアクリスタル)、光を通さないマッド系のカラー(マットブラックやマイティフロッグなど)、光を反射するカラー(KTDリアクションフラッシュ)の3通りあれば充分だと思います。
Q6: 気になっているアングラーの方へメッセージ
このルアーの1番のコンセプトはバスフィッシングを楽しんで欲しいという所だと思っています。
私はトップウォーターがとても大好きで、バスフィッシングを始めたばかりの時にノイジーで釣った感動は大人になっても色褪せない思い出になっています。
もちろん現代の霞ヶ浦や利根川をはじめ高滝湖や相模湖などのリザーバーでのテストフィールドでの釣果は充分出ていますが、それ以上にこのルアーで釣りたいんだという気持ちを感じてもらえると嬉しいです。
以上! O.S.Pプロスタッフの“北田朋也”さんに伺った「ロマンス」の開発経緯や特長、使い方、オススメカラーなどをお届けしました。