ルアーメーカー「MADNESS」。
2002年設立。京都に自社工場を構え、ソルトウォーターフィッシングからバスフィッシングまで、独自の魅力を持ち、ロングセラーとなる特徴的なアイテムを多く手がけ、“シリコン素材”を用いたルアー開発を武器に、シーバスルアーでは“反則/名作”と呼ばれる「シリテンバイブ」や「バクリースピン」などが代表作。バスフィッシングでは、デカバスを狂わせる“魔力”を秘めるジャイアントベイト「バラム」が代名詞的存在。
お伝えしたように、シーバスアングラーやバサーにとってはお馴染みのメーカーではありますが、近年はロックフィッシュゲーム界隈でも、頭角を現し、その核となるのが、今回お見せする“知る人ぞ知る”こちらのワーム。
SEPAR(セパル)【MADNESS】
“バラムのワームVer.”として開発されたバス用ワームである「SEPAR(セパル)」。
MADNESS公式「SEPAR(セパル)」詳細ページはこちら
コレが今、ロックフィッシャー間で話題。特にクロソイ、シマゾイ、マゾイ、ホッケなどをターゲットとする北海道で注目されるようになり、“釣れる”という噂は、今や東北エリア全域にも広がり、5in、7in、9inという比較的大きめなサイズ展開のため、大型のロックフィッシュを狙っているアングラーからも広く支持されている模様。
こうした話を聞くと、大阪湾、山陰エリア、瀬戸内などの“キジハタ(アコウ)”、南紀エリアや伊豆半島などの“アカハタ”攻略にも十分使えそう。いや…むしろ特長を知ってしまうと、投入したいと思っていただけるハズ。
クロソイ、シマゾイ、マゾイ、ホッケなど…様々なターゲットを攻略可能
ジョイントシステム/ナチュラルでありハイアピール
なぜここまで愛用されているのか?
モチロン釣果が物語っていることは大前提として、その“釣れる”理由についてお伝えすると、まずロックフィッシュ専用ワームではあまり見ない、連結ボディ“ジョイントシステム”の採用が大きく関係しています。
爪や腕をバタつかせてアピールするクローワームやホッグ系、テールが回転するタイプのシャッドテールやグラブなど、ロックフィッシュを狙うワームにも様々なタイプがある中で、ご覧の通り「SEPAR(セパル)」はベイトフィッシュを模したジョイント式のワームであり、連結部分がボディの半分以上を占めている点が特長。
この“ジョイントシステム”が、フォールやリトリーブ、シェイキングやストップ時など…本物のベイトフィッシュのように全体的に大きく揺れ、生命感を一気に高めます。
マテリアルは硬め。
テールの大きな波動と相まって、水押しの強さでもアピール。力強い波動で、遠くからでもロックフィッシュを誘い出せる仕様に。サーチベイトにも向いていそう…。
フッキング率が良い
硬めのマテリアルを使用しているとお伝えしましたが、フッキング率はバツグン。
オフセットフックの装着を前提に、腹部には深めのフックスリットを採用。さらに、スリット内部には特殊リブが設けられており、バイトと共にフックポイントがスムーズに外へ出るため、高いフッキング性能を発揮します。
また、フックガード内に針先を隠すこともできるため、ストラクチャーへの接触による根掛かりや、針先の劣化を軽減してくれます。
どのように使われている?
では、実際に北海道でどのように使われているのか?
ショアとボートで異なるそうなので、それぞれ順番に解説していきますね。
ショアの場合は、「SEPAR(セパル)」の頭部へマス針を縦刺しにして、ネコリグのようにセットするのが主流。ネイルシンカーは3gを基準に、潮の流れや水深に応じて重さを変えているとのこと。また、一般的に多用されるリグ、フリーリグやテキサスリグとの相性もカナリ良いとのこと。テトラの穴撃ちや、敷石周りや堤防周辺のブレイク攻めなど…ご自身の得意なリグやシチュエーションで、まずは始めてみるのも1つの手段。操作方法は、ボトムまでフォールさせ、リフト&フォールやシェイクで狙います。
ボートでは、フリーリグもしくはテキサスリグで使用。
ウエイトは14g〜28gを中心に、潮の流れや水深に応じて調整。ハードボトムやテトラ、ケーソンの穴を狙う場合は、テキサスリグの方が抜け感が良いためオススメで、それ以外は基本的にフリーリグ。
どちらもオフセットフックを使用し、ボトムまで着底させて大きめのリフト&フォール。テールがカナリアピールしてくれるそうで、大きくリフト&フォールさせた方がアピール力も高く有効とのこと。フォール中のバイトも多々あるようです。
カラーラインナップ
カラーは全5色展開。
ロックフィッシュには、明るい色やラメの入ったキラキラした色が良いとのこと。
北海道ロックフィッシュ×SEPAR(セパル)。
これから、増々勢いが増していきそうな兆し。東北、関東、関西、山陰、九州、四国と、エリアが拡大していくことで新たな可能性も生まれたり…面白くなりそう。1つ言えるのは、同ジャンルのワームでは中々見かけないシェイプと、今回お伝えした釣果を合わせて考えると“釣れる気しかしない”。そう感じているのは記者だけでしょうか?