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【fenwickロッドのケア術】こまめなメンテナンス。それは、ここ一番のチャンスを逃さないお守りでもある

寄稿:千田隆喜 「fenwick Rod Story」
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皆様、こんにちは!千田隆喜(せんだ たかき)です。

タイトルは「fenwickロッドのケア術」となっていますが、もちろんfenwick以外のロッドでも問題ありませんので、ぜひ参考にしてみてください!

釣行後のひと手間が、ロッドの性能を維持し、次回の釣行をより快適にしてくれます。

千田 隆喜(Takaki Senda) プロフィール

1994年7月6日。兵庫県出身・関東在住。亀山ダムレコードホルダー(2024年4月18日67.5cm5470g)。U-30ドリームトーナメント&over31リアルトーナメント主催者。車中生活1500日突破中。バスフィッシングを中心に全ての釣りを楽しむマルチアングラー。

ガイドの洗浄とチェック

性能の維持という点では、ガイド周りをしっかりメンテナンスしておけばOKだと思います!

釣行後は、ガイドに付着した汚れや(海釣りであれば)塩分などが残り、それらが抵抗となって飛距離が落ちたり、最悪の場合ラインブレイクに繋がる可能性もあります。

ウェットティッシュで紙縒り(こより)を作り、ガイドの中を通して内側の汚れを除去します。この際、勢いよく通してしまうとガイドが外れる恐れがあるので慎重に!

ウェットティッシュでしっかり内側の汚れを除去

また、目視やボールペンなどの先端でガイド内をなぞり、ガイドに欠けがないかのチェックも忘れずに行いましょう。

ボールペンなどを内側に突っ込み、一周なぞるようにチェック。引っかかりがあるとガイドが欠けている可能性あり

メンテナンス後は、ティッシュなどに「PEにシュッ!」などのフッ素系コーティング剤を沁み込ませてガイド内を通すと、飛距離アップにも繋がるので定期的な実施がオススメです!

「PEにシュッ!」を含ませたティッシュで内側をコーティングすれば完璧!

スレッド(ガイドを固定している糸巻き部分)の状態もしっかり確認し、クラック(ひび割れ)がある場合は、ガイドが取れる可能性があるため、メーカー修理、または修理対応しているショップへ相談しましょう。

 ブランクスの拭き上げ

濡れたタオルなどで全体を拭いた後、乾いたクロスで水分を除去します。力を入れすぎず…がポイント。表面の塗装を傷つけたり、力みすぎてロッドを折ってしまわないよう注意しましょう!

ジョイント部分のメンテナンス(2ピース以上の場合)

ジョイント部分に砂やゴミなどが詰まっていないか確認し、あれば綿棒や柔らかい布で取り除いてしっかり乾燥させましょう。

また、年に数回「フェルールワックス(ロッド専用のジョイント潤滑剤)」を薄く塗ることでスムーズな抜き差しが可能になります。

「繋ぎにくい…」「キャストしたら抜けそうになる…」という方は、フェルールワックスの使用を検討してみてください。

グリップのケア(コルク/EVA)

最後にグリップ周りについて。コルクとEVAのメンテナンスです。

コルクグリップ

少し水で濡らしてからメラミンスポンジで優しくこすり、黒ずみを落とした後に乾燥させると、綺麗なグリップが復活します。

メラミンスポンジは摩擦で削るため、力を入れすぎるとグリップそのものが削れてしまう可能性があるので、なでるような力加減で!

過度な汚れでなければ、中性洗剤とスポンジでもOKです。

目抜け(穴や凹み)が酷い場合は「コルクパテ」で埋めて乾燥後、紙やすりで平らに整えればOK!

EVAグリップ

EVAもメラミンスポンジや中性洗剤で汚れを落とせばOK!

グリップのテカりが気になる場合は、紙やすりで軽く削った後にお湯をかけると、完全ではないものの光沢をある程度抑えることが可能です。

〝ゴシゴシ〟ではなく、なでるように擦るのがベスト!

定期的なメンテナンスがおすすめです

オフシーズンにまとめてメンテナンスされる方も多いですが、特にガイド周りは性能に直結する重要な部分なので、こまめなチェックが重要です!

「ガイドの傷でラインブレイク…」「ガイドが取れてしまった…」「あと少し飛べば…」なんてことも、日々のメンテナンスで予防できます。

ぜひ、ロッドを大切に使い、快適なフィッシングライフをお楽しみください!

それではまた次回、お会いしましょう!

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