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今江克隆のルアーニュースクラブR 第997回「高弾性の対極!曲がるロッドこそ、匠の技術」の巻

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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完璧な「スパインレスロッド」への挑戦

最後に、完璧なスパインレスロッドへの挑戦は、かつてトム・ベデル総帥時代のバークレー社が、シートでなはく、カーボン粒子による金型一体成型にチャレンジしていたことを確認しているが、カーボン繊維をバラバラに粉砕した状態ではとてもカーボンの強さを発揮できるレベルには達しなかった…と聞いた。

日本では30年ほど前にこのスパインレス解消に革命的方法で果敢に挑戦した大手メーカーもあった。それが「インターラインロッド」である。竿の中心をラインが通るインターライン式は、ブランクスの上に乗るガイドによる竿のネジレをほぼ完璧に発生させない。

肉厚、ローテーパー、レギュラーアクションのスパインレス筋肉系7フィート、柔の獣「ディアウルフ(コンバットスティック テムジンカレイド・インスピラーレ70MHR-SXF)」。「ステルススイマー」・ノーシンカーのバックハンド精度もさることながら、乗せてバラさない追従性も発揮する。 ズシっとした重量感を最初は感じるが、それがクセになる

理論的には素晴らしい発想である。

しかしながら、竿先が太くなる、ラインが切れたら大変、水がブランクス内に残って飛距離に影響する、アクションが画一的になるなど、定着することはなかった。しかし、その発想は後年「スパイラルガイド」と言う「スパイン」の悪戯解消の一端を定着させるキッカケになった。

インターラインに比べれば、スパイラルガイドは見栄えさえ気にしなければ、特にしなるロングロッドにおいては非常に有効なスパイン対策であり、自分もかつて「テムジン」、「カレイド」にと採用しており、現在もなお、継続研究中である。

昨年の同時期「ステルススイマー」のノーシンカーには「ラピッドガンナー70XH」を使っていたが、「ディアウルフ」に替えてから乗る確率が格段に上がった。テスト期間約1年半、まだ「ディアウルフ」ではバラしたことが一度も無い

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